愛猫のダイエットの効果 がっついて食べることがなくなった!
前回に続き、愛猫のダイエットの話です。
我が家のメス猫モモの体重は4.9キロ。健康のためにもダイエットさせたいと決心しました。
太る原因の一つは、相棒の猫あんずの分までえさを食べてしまうこと。しっかり一人分だけ食べさせて、かつ満足させてあげなければいけません。
ダイエットの第一歩として、2匹の猫へのフードのやり方を工夫することにしました。
まず、2匹分のフードを一緒に量り、スリムな相棒猫あんず用の皿のほうに多めに入れます。すると当然、モモの皿のフードは少なめになります。
それで2匹同時に食べ始めると、モモはあっという間に食べ終えてしまいます。自分の皿が空っぽになったモモは、あんずの皿を気にしだしますが、決してあんずの皿に顔を突っ込むことがないよう、私が眼光鋭く監視します。
最初は、無理やりモモをあんずの皿から遠ざけていましたが、私がにらみをきかせていることが分かると、次第にあんずが食べ終わるのを待つようになりました。いい子に育ってくれました。
すると、あんずはちょうど一人前食べたところで、食事を終えます。スリムなあんずは、あまり食べないことはあっても、食べ過ぎることはないのです。
そしてモモは、あんずが食べた後のお皿に近づいて、「食べてもいいかな? やっぱりダメ…? いや、いいよね? 残したらもったいないよ?」みたいな雰囲気で、おずおずと私をチラ見しながら、クンクン匂いをかぎます。
私の顔色をうかがいなから、フードを取り上げられないことが分かると、モモは「やった! 得した!」とばかりに、嬉しそうに残りのフードを平らげます。そのときの嬉しそうな様子は、ほかのシーンで見たことがありません。
普段は暗い性格で、真面目な表情で動きも少ないのに、食べ残しに食いつくモモはウキウキして、身体がちょっとだけ揺れています。元は野生の猫なので、思いがけず食べ物にありついたときの喜びはひとしおなのでしょうか。
ものすごく喜んでいるけど、モモの分はそもそも少ないんだよ。それ、元からモモが食べる分なんだよ…。同居人の食べ残しでごめんね…。無邪気なモモに申し訳ない気持ちにもなります。
ちなみに、あんずが多めに食べ残した場合は、途中で取り上げられてしまうので、悲しげに自分が食べた空のお皿をペロペロ舐めています。おかげで、お皿は洗ったようにきれいです。ちょっと不憫…。
それを繰り返しているうちに、モモはあんずが食べている最中の皿には興味を示さなくなり、あんずが食べ終わるのを執念深く待つこともなくなりました。自分が食べ終わると一旦その場を離れ、あんずが食べ終えてしばらくしてから、残りを食べるようになりました。
今では、自分の分も一度にがっつかず、ほんの数粒残すこともあります。
たとえ2粒ほどのフードでも、嬉しそうに食べているモモを見ると、食べ方次第で人間もこれくらい楽しく食事ができるような気がしてきます。
私もモモみたいに早食いだし、食べ過ぎてしまうことも多々あるので、あんずの食べ方(きっちり1人前をゆっくり食べるところ)を見習いたいものです。
猫のダイエットは飼い主が「食事」と「運動」の管理をしながらコントロールするしかありません。モモにストレスのないよう、工夫しながら進めていかなければと思っています。
次回は、運動についてお話しします。さして役に立たないと思いますが、おつきあいください。
(ヤスダユキ)
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