酒蔵で元気な看板犬と出会う! 愛犬ぷりぷりはお留守番でご満悦
今回はスピンオフ。オカンの仕事先でのお話です。
フリーライターのオカンは、ある雑誌の日本酒連載のための取材で、全国のお蔵さんを訪ね歩いています。先日は、福井県にある美川酒造場さんにお邪魔しました。
福井駅から車で20分ほど。入り組んだ住宅街の一角にその酒蔵はあります。「しぼりたて新酒あります」の張り紙に、はやる気持ちを抑えつつインターホンをポチ。すると……。
「ワン! ワワワン!!」
どこからかワンコの声が!
迎えてくれた美川さんご夫妻に、ご挨拶もそこそこに「ワンちゃんいるんですか?」と尋ねると、奥さまの久美子さんはニッコリ。
「看板犬のあずきです。臆病で知らない人には吠えちゃうんですよ」
あずきちゃんかぁ、どんな子かなぁ。声だけで未だ姿が見えぬ蔵ワンコに思いをはせる……。
って、いかんいかん、お仕事お仕事!
古い道具と手作業にこだわり、ご夫婦2人で醸す酒「舞美人」。うまみと独特の酸味が混然一体となり、なんとも滋味深いお酒です。すっかり魅せられました。
ひとしきり蔵を見せていただき母屋に戻ると……。
ん?
あ!
あずきちゃん、登場です。
仲良くなりたくてオカン突進! 案の定逃げられる(笑)。
あずきちゃんは推定2歳の女の子。保健所から引き取った保護犬だそうです。「獣医さんはちょっとハスキーが入ってるかも、って」と久美子さん。凛々しい姿は確かにちょっとハスキーっぽい。
さすがヤングワンコ、吠える声も庭をかける姿も元気いっぱい! しかし、実はあずきちゃん、大きなケガを乗り越えたばかりとか。散歩の途中に首輪が外れ、飛び出した国道で車にはねられ骨盤と左足を骨折してしまったのです。
医師からは「後遺症が残るかも」と言われ、「車椅子も覚悟しました」と久美子さん。入院生活は20日近くに及び、かわいくてかわいくて仕方ないというあずきちゃんが心配で、久美子さんは2日に一度は様子を見に通いました。
その深い愛が通じ、3か月後には歩いたり走ったりが問題ないまでに回復したのです。
お散歩にも同行。慣れてくれたのか、カメラ目線もバッチリ!
あずきちゃん、これからも元気いっぱい、看板犬としてお蔵を守ってね。
ああ、全国の蔵ワンコ、ワイナリーワンコを取材して旅したいーー。その思いを新たにしました。
さて。
ぷりさんはオカンの実家でお留守番。取材は楽しいけど、夜寝るとき、朝起きたとき、横にぷりがいない。出張のたびに激しいぷりロスに陥るダメ母。
一方、ぷりたんは、そんなのどこ吹く風。
父と母がいっぱい遊んでくれるし、甘やかしてくれるし、「オカンと一緒より、ぜーんぜん楽しいんだワン♪」(勝手にアフレコ)。
あ~、そーかいそーかい。
と、いじけながらも、ぷりのおなかに顔を埋めてモフモフし、ぷりロス解消を図るオカンなのでした。
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