質問主
生後9ヶ月くらいで
腹部にリンパ腫の腫瘍が見つかり、
猫白血病を発症しました。
約2年抗がん剤治療を経て症状が治まり、
寛解診断されました。
が、
昨年9月に鼻に腫瘍が見つかり、
リンパ腫ではなく鼻腔腺癌と診断されました。
昨年11月から放射線治療を開始し、
約2ヶ月間、週に1度の頻度でした。
2か月後の診断で
一部分に取りきれなかった腫瘍が見つかり、
数ヵ月後にはまた鼻が詰まった感じで
それからは錠剤の抗がん剤での治療(2日に1回)
でしたが、私が妊娠してから
動物病院から懸念されて
先月末から錠剤が止められ、今に至ります。
ここ数日で左目が潰れてきて
左目の上がぼっこり腫れてきました。
触るとブヨブヨしていて
骨も溶かしてる感じもあります。
動物病院に問い合わせても
処置の使用がないと言われるので
このまま衰弱するのを見届けるとか
本当に本当に本当に嫌で
何かまだできることはないかと思い、
相談しました。
手立てがないのはわかっています。
なにか案がないかと思います。
2019-08-05 18:33:30
専門の獣医師からの回答
鼻腔内腺癌の緩和治療と致しましては、薬が飲めるようであれば疼痛管理(痛み止め(抗炎症剤)の投与)、栄養補給、鼻炎や鼻出血の治療(抗生物質投与、抗炎症剤投与、止血剤投与)などがあげられます。呼吸が苦しくなった場合の酸素吸入や自力で摂食できなくなった場合の食道瘻チューブや胃瘻チューブの設置につきましては、本当にそれをしてあげた方が良いのか、苦しみを長引かせる結果にはならないのかを、患者さん(猫ちゃんと飼い主さんの両方)の立場にたって慎重に検討する必要があります。また、猫白血病ウイルスの感染が確認されてから、4年以上経過していることから、猫ちゃんの免疫力はかなり低下していることが予想されますので、ストレス(投薬をすごく嫌がる場合は、投薬自体がストレスになる場合もあります)になるようなことは出来るだけ控えた方が良いかもしれません。触ってもらうことが大好きでゴロゴロいうような子でしたら、傍にいて撫でてあげるだけでも緩和効果が期待できると思われます。
若齢で猫白血病ウイルスに感染している猫がリンパ腫になり、2年間の抗癌剤治療で完全寛解に至ったというだけでも、すごいことだと思います。猫ちゃんも飼い主さんも、ものすごく頑張ってこられたのだと思います。そして今は、鼻腔内腺癌が見つかり、放射線治療を受けられたものの根治には至らず、病変が進行しているという厳しい状況ではありますが、可能なかぎりの治療をがんばって続けてこられたからこそ、現在に至っているのだと思います。病気を治せなかったのは、我々獣医師の力不足ですので、飼い主さんは精一杯のことをしてあげたと思ってもらって良いと思います。あまりお力になれず申し訳ありません。日々大切にお過ごしください。
2019-08-14 00:23:07