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『HEBEL HAUS保護犬猫譲渡会』で保護猫の朱凛くんと出会った由華さん(中央)とご両親
『HEBEL HAUS保護犬猫譲渡会』で保護猫の朱凛くんと出会った由華さん(中央)とご両親

「この家に迎えてよかった」 譲渡会で出会った保護猫とHEBEL HAUSで育む暮らし

 2024年に開催した『HEBEL HAUS保護犬猫譲渡会』で、茶トラの子猫と出会った家族がいました。初めての猫との暮らしに戸惑いや喜びを抱えながらも、命と向き合い、絆を育んでいく時間を重ねるうちに、家族の姿も少しずつ変わっていきます。猫と人が共に安心して過ごせる日常の背景には、確かな住まいづくりの知恵と、社会とのつながりがありました。

出会いは一通のメールから

 旭化成ホームズ株式会社が展開している戸建て住宅「ヘーベルハウス」に暮らす家族のもとに、ある日、一通のメールが届きました。それは、旭化成ホームズとsippoが共催する『HEBEL HAUS保護犬猫譲渡会』の案内。4つの動物愛護団体が参加する合同の譲渡会でした。

「以前から『猫を迎えたいね』と家族で話していたので、試しに行ってみようと思ったんです」

 そう話すのは、猫を迎えたいと強く願っていた由華さん。動物を飼った経験はなかったものの、Instagramなどで保護猫の存在を知り、「迎えるなら保護猫。戸建てならもし何かあっても自分たちで対応できるから安心」と考えていたそうです。

 実際に訪れた譲渡会場は、雰囲気は明るく、保護団体の方々が保護猫や保護犬について1匹ずつていねいに紹介していました。迎える側が安心できるように、性格やこれまでの経緯もきちんと説明されていたのが印象的だったと言います。

 多くの猫がケージの中から顔をのぞかせる中、1匹だけ毛布の下に隠れている猫がいました。それが、由華さんが迎えることになった「朱凛(しゅり)」くんです。沖縄県で保護された元野良猫でした。

「スタッフの方が毛布をずらした瞬間、目が合い、『この子だ!』と運命を感じたんです。困っているような顔をしていて、私がこの子を幸せにしてあげたいって。完全に一目ぼれでした」

朱凛くん(2歳/オス)

動物愛護団体のおかげで不安はなかった

 譲渡会での出会いを経て、朱凛くんを保護していた団体『保護猫カフェねこかつ』と電話面談を実施。その後、ねこかつの代表が朱凛くんを連れて由華さんの自宅を訪れ、トライアルが始まりました。

 猫を迎えるにあたって由華さんは、三段ケージやトイレを設置し、おもちゃも準備。本を読みながら猫の習性や接し方についても学んだそうです。

 もともとは、“猫は由華さんの部屋で飼う”ことを前提にしていました。というのも、猫と暮らすのは初めてだったため、どのように空間を使うのか、壁を傷つけたりしないか、鳴き声は大丈夫かなど、家族にも不安が多かったのです。

 当時の朱凛くんは、生後およそ6カ月。最初は由華さんの部屋に置いたケージの隅で小さくうずくまり、夜鳴きもありました。それでも少しずつ慣れていき、日に日に成長する姿を見ていくうちに、由華さんは「もっと自由に過ごさせてあげたい」と感じるように。ただそれは、お父さんと約束していた当初の方針と異なるため、2人の間で意見がぶつかってしまいました。

トライアル中の朱凛くん(提供:由華さん)

「一度、トライアルを中止してもらったんです。でも、やっぱり情がわいてしまっていて……」と由華さん。

 朱凛くんがねこかつに戻った後、お母さんも「この子を返してしまっていいのか」と泣いたほど、すでに大きな存在になっていました。そして、家族で話し合った結果、「家全体で受け入れよう」と意見がまとまったのです。

「朱凛を迎えたのは私や家族にとっても大きな変化でした」

 この出来事は、由華さんとお父さんとの関係も変えるきっかけになりました。

「家を建ててくれたのは父。なんとなく父の言うことが絶対だと思っていて、反抗したことはなかったんです。でも、朱凛のおかげで初めて父と向き合って、腹を割った会話ができました」と由華さんは振り返ります。

 こうして一度中断したトライアルは再開され、合計3週間を経て、朱凛くんは正式に家族の一員となったのです。名前の由来は、保護された当時に付いていた名前の「太陽」と、沖縄生まれであること、凜とした顔立ちにちなんで。

 由華さんは、初めて猫を迎えるにあたり「HEBEL HAUSの譲渡会やねこかつさんのおかげで不安はなかった」と言います。

「ペットショップだと聞けないような、猫の性格や病気についてもちゃんと説明してくれたので、むしろ安心でした。売るためではなく『この子に合う家庭』を探してくれている、その姿勢がとても信頼できました」

 動物愛護団体による面談や審査は、時に「厳しい」と感じられることもあります。けれども、初めて猫を迎える人にとっては、そうしたていねいな説明や確認のプロセスは大きな安心につながります。猫も人も安心して新たな一歩を踏み出せるように、迎える環境を整えてくれる――そんな存在の大切さを実感する出来事でした。

一緒に保護された兄弟は6匹くらいいたという。朱凛くんの性格は「臆病だけど甘えん坊」

家族を守る住まい、猫のいる日常

 家を建てる際、お父さんとお母さんは「相続した土地をどう活かすか」を考えていました。築65年の家は老朽化が進んでいたため建て替えを検討。複数の住宅メーカーに相談する中で、旭化成ホームズの営業担当から「建てたあとも安心して暮らせるように」と土地活用の提案を受けました。

「暮らしの先まで見据えた言葉に心を動かされました」と振り返るお父さん。こうして、自宅のヘーベルハウスとあわせて、同社のペット共生型賃貸住宅である「+わん+にゃん」を建てることにしました。

 完成した自宅は、耐震性や断熱性に優れ、防音性も高く静かで安心できる空間。朱凛くんにとっても心地よい環境で、階段を駆け上がったり、窓辺で外を眺めたり、のびのび暮らしていると言います。

朱凛くんは壁や畳での爪とぎもせず、傷がつくこともなかった。「快適な家でみんなが自由に過ごせて、安心感もありますね」とご両親。

 そんな中、朱凛くんは家族にたくさんの変化をもたらしました。

「仕事へ行っても早く朱凛に会いに帰ろうと思うようになりました。在宅ワーク中も『ニャー』という鳴き声が聞こえると心がなごむんですよね」と由華さん。お母さんは「和室で朱凛とごろごろするのが至福の時間」と笑顔を見せます。

 ときには、お父さんがソファで野球中継を見ている横にちょこんと座り、一緒に画面を見つめることも。「猫と一緒に暮らすのは大変かと思っていましたが、音や鳴き声も気にならず、癒やされることのほうが多いですね」と目を細めました。

 そうした日常の出来事などを、いまも気軽に旭化成ホームズの担当者に話せる関係にあると言います。“家は、建てて終わりではない”という旭化成ホームズだからこその安心感が、この家に息づいていました。

甘えんぼうで、いつもくっついているのだそう

未来につながる『LONGLIFE』

「朱凛は宝物。私にとっては子どもで、両親にとっては孫のような存在です」と言う由華さん。譲渡会での出会いから約1年。命と向き合い、家族の絆も一層深まり、共に生きる喜びを積み重ねています。

 さらに「猫や犬を“売り物”ではなく、ひとつの命として向き合ってほしい。そんな社会になっていってほしいです」と語ってくれました。

「朱凛は宝物」

 2024年から開催している『HEBEL HAUS保護犬猫譲渡会』は、単なる社会貢献にとどまりません。旭化成ホームズは『LONGLIFE』―いのちを守り、くらしを豊かにし、人生を支えるという想いのもと、“家を建てて終わり”ではなく、そこから続く暮らしを長く支えていくことを使命としています。人と動物が安心して共に暮らせる社会づくりも、その思想を具体化する取り組みのひとつ。住まいの「性能」に加え、「つながり」を重視しているところが、ヘーベルハウスならではの魅力です。

 さらに、ペット共生や災害時の備えなど「暮らしを支える仕組み」にも力を注いでいます。2025年からは獣医学分野で知られる麻布大学との連携による寄付講座がスタートし、人と動物が心地よく暮らせる社会をめざした研究や活動が進められています。

 こうした取り組みは、保護団体との協力や地域活動を通じて静かに広がりを見せています。命と向き合い、安心できる暮らしを築くこと。その両方をつなぐ発想こそ、ヘーベルハウスが大切にする価値だといえるでしょう。

「住まいの安心」から「暮らしや社会の安心」へ――。人と動物が心地よく暮らせる未来を見据えながら、『LONGLIFE』の思想は住まいづくりを通じて広がり続けています。

(撮影/山本佳代子、文/小見山友子)

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