「猫を助けたい人が集える場所を」 本屋オープン、1500冊の猫本や猫グッズずらり

児童書から内田百閒まで、充実の品ぞろえ

 necoya books(ネコヤ ブックス)は立川駅から徒歩12分の猫本屋。本物の猫こそいないものの、店内は猫本や猫グッズで溢れています。店長の柳智恩(ゆうじうん)さんは自宅で3匹の猫を飼っている大の猫好き。「猫を助けたい人たちが集えるような場所を作り、猫に何か還元したい」という想いと、もともと本が好きだったことから、2022年の2月22日に猫本屋の立ち上げを思い立ち、世界猫の日である8月8日にオープンしました。 

(末尾に写真特集があります)

沖さん写真展「ハッピーニャロウィン」

カフェスペースやギャラリーも

 そんなお店のこだわりは、1Fが本屋とちょっとしたカフェスペース、2Fがギャラリーと分けられていることです。「お客さんに何度も足を運んでもらいたくて、色々な企画や展示ができるギャラリースペースを作りました」と柳さん。取材に伺った日は小誌でもおなじみ沖昌之さんの作品の展示・販売が行われており、売り上げは飼い主のいない猫のために全額寄付されるそう。他にもトートバッグなどオリジナルの猫グッズは売り上げの10%が寄付されるそうで、「猫に還元したい」という柳さんの強い気持ちが伺えます。 

チラッとのぞく猫が可愛い

 お店にはおよそ1500冊の猫本があり、絵本、小説、エッセイ、外国の猫本など充実のラインナップ。柳さんが好きな本や読みたいと思った本、人気のある本を選んでいるそうで、お店のそこかしこにある猫グッズも、可愛い、欲しいと思ったものを置いています。猫本、猫グッズ収集が趣味の編集宮原でも、初めて見るものがたくさんあり大興奮でした。

 さまざまな猫本に猫グッズ、猫愛に溢れた柳さんの作り出す空間に癒され、癒された分猫に還元する。そんな人も猫も幸せになれる循環が、necoya booksにはありました。

(Photo & Text by Miyahara Mayuko)

necoya books
東京都立川市富士見町2-11-7
TEL 042-842-0476
営業時間/12:00~18:00
定休日/火曜 ※2023年から木曜に変更
https://necoyabooks.com/
Twitter:@necoyabooks
Instagram:necoyabooks
辰巳出版が隔月で発行している猫専門誌です。猫愛にあふれる企画や記事の質に定評があります。

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猫専門誌「猫びより」(辰巳出版)から提供された記事を集めた連載です。専門誌ならでは記事や写真が楽しめます。
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