優しくて甘えっ子な愛犬「ハンター」の誕生月 これからもたっぷりの愛情を

マルに寄り添うハンター(上)

 3月は「ハンター」の誕生月です。ペットグッズのお店や、保険会社から続々バースデーカードが届くので、その度に「良かったね」「おめでとう」などとハンターに話しかける一方で、きょうだいらしきミニピン3匹と共に責任感の強い心優しい女性に保護していただいたことや、保健所で過ごしたこと。そこから「the ぼいす」さんに引き出していただき、譲渡会に何度か出ながら、その間、優しいご家族に預かっていただいていたこと……などなど、多くの皆さんに良くしていただきながら我が家にやってきたことが走馬灯のようによみがえり、やっぱり泣いてしまいます。

ハンターとの出会い

 ちなみに、前述のバースデーカードには、「9才」と記されています。違う可能性、大です。

 前にも書かせていただいたように、ハンターは「推定3~5歳」と聞いていました。それは獣医さんによる“推定年齢”です。

 一緒に保護された一騎くんは「推定5~7歳」と言われていました。その一騎くんやハンターと譲渡会で出会ったとき、「ピンに似ている」と思ったのは一騎くんのほう。同じ犬種とはいえ、こんなにソックリな子がいるのかと、夫も私も「この子はピンの生まれ変わりだ」と信じ、我が家に迎え入れようとしました。けれど、「まだ、とても出せない」と「theぼいす」代表の有動敦子さんから言われ、第2候補がハンターでした。

アニコムから届いたバースデーカード

 そういえば「ピン」も第2候補でした。沖縄のブリーダー「ハウスドッグ」さんのHPの写真から夫が初めに見たのは違う子だったのですが、私が振込みを怠ったため、その子は別のおうちに行ってしまったのです。なにせ、その頃、私は犬が嫌いでしたから、どうしても、スピーディに動けなかったのです。

ハンターの推定年齢

 話を戻しましょう。ハンターの推定年齢についてです。夫は長女ピンの年齢の重ね方とハンターの体つきや動きなどを比較して、「ハンちゃんは絶対にまだ1歳だ」と言って聞かなかったのです。

 その後、川崎市の譲渡会のお手伝いに行ったときに出会った獣医さんに訊ねたところ、「推定年齢は推定なので」という言葉をいただき、ハンターは、1歳で我が家に来たということになりました。

 そこから8年が経ったので9歳。でも、いまとなっては、夫の見立ては正しかったのかもしれないと思う日々です。

生粋の甘えっ子

 実はいま、原稿を書いているときにもハンターは私の膝の上で寝ています。私がパソコンに向かうと、「抱っこ、抱っこ」と跳びはねて来て、私の膝の上に収まるのです。

 今朝は甘がみをしてきましたし、私が動くたび、ずっと後ろをついてきます。目が見えない「ココ」はすっかり自分のペースで生活をしていますし、マルも甘えっ子といえば甘えっ子ですが、それほど、まとわりついてくることはありません。いまも仕事場に置いてあるベッドで、ぐっすり寝ています。

 ですがハンターは私の膝の上から全く動こうとしないのです。本当に甘えっ子。かわいいです。

赤ちゃんのような顔のハンター

 すごく優しい性格でもあり、夜中、リビングに寝ているココがクークー鳴きだせば、いちばんにベッドを飛び出し、ココの様子を見に行ってくれるのはハンター。お昼寝をしているとき、いつもマルにピッタリ寄り添ってくれているのもハンターです。

 犬の性格に、人間のような男性性、女性性というのがあるかどうかはわかりませんが、我が家のミニピンで唯一の男の子であるハンターは、甘えっ子ではありますが頼もしい一面も間違いなくあるのでした。社会性はゼロに近いのですが……(苦笑)

お誕生日おめでとう

 今冬は、そんなハンターやマルが寄り添って寝てくれて、時々ココも来てくれて(というか私が連れてくるのですが)、みんなの体温を感じながら幸せな睡眠時間がとれていたので、なかなかベッドから起き出すことができませんでした。

 ベッドといえば、穴掘りが上手なミニピンの習性により、ココやマルはブランケットの中に入り込むのが本当に上手なのですが、ハンターはまったく上手になりません。そんなところもハンターのかわいさです。

マルにピッタリ寄り添うハンター(右)

 そしてもう一つ、ハンターと言えば、クルマに乗るのと動物病院が大の苦手です。クルマに関しては乗った途端、ハーハーハーハーと息が荒くなり、動物病院では検査や爪切りなどで私のもとから病院の奥へ連れて行かれることがわかった途端、ハーハーと大暴れが止まりません。

 どんなトラウマがあるのだろう……と考えるとまた涙が浮かんできてしまいます。

 あと何年、ハンターと一緒に暮らせるかはわかりませんが、なかなか“大人”になれないハンターを、もっともっと大切にして、もっともっと愛情を注ごうと思い直す3月なのでした。

 ハンター、お誕生日おめでとう。

(次回は4月11日公開予定です)

【前の回】毎日の介護も幸せな時間に 夏に17歳を迎えるご長寿犬「ココ」との暮らし

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。『踊る!さんま御殿!!』の構成や、『サンデージャポン』『ドデスカ!+』などのコメンテーターを務める。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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この連載について
山田美保子の育犬日記
人気放送作家の山田美保子さんが愛犬たちとの日々をつづるブログ。ペット愛好家セレブの御用達グッズなど、芸能界の話題も。
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