保護犬猫活動をパナソニックが支援 2年目は計20団体にジアイーノを寄贈
パナソニックの「ジアイーノ保護犬猫応援プロジェクト」が2022年9月、2年目に入りました。同社製品の次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」を動物保護団体に贈ることで、犬と猫、お世話する人に清潔な環境を提供し、快適な譲渡活動を支援するこのプロジェクト。広がる活動の様子をお伝えします。
ジアイーノ寄贈先を訪問、現場の「声」を聴く
動物保護団体の多くが悩むのが動物たちやそのトイレなどのニオイです。そこでパナソニックは脱臭にも強い力を発揮するジアイーノを、初年度は計10団体に寄贈。2年目は規模をさらに拡大し、寄贈先は現在までに計20団体に上ります。
プロジェクトリーダーの田頭裕子さんをはじめ、関係スタッフは寄贈先をできる限り訪問。活動内容から困りごとや保護活動にかける思いまで、そしてジアイーノの感想、パナソニックに取り組んでほしいことなどを丁寧に聞き取り、支援や商品の改善につなげようとしています。
大阪府豊能郡能勢町の自然に囲まれた一軒家で、現在計50匹以上の猫と犬13匹を保護しているNPO法人アニマルレスキューたんぽぽ。猫部屋2つと犬部屋1つのそれぞれに、寄贈されたジアイーノが置かれています。
代表の本田千晶さんが、「見学の方のほとんどが『臭くない!』と驚かれます。動物=臭い=汚いと思われるのが嫌で、私自身もニオイがとても気になるので、以前から対策はしていましたが、ジアイーノで一層ニオイが気にならなくなりました」と語ってくれました。
満足度は高いそうで、「大体、電解強度を『中』で運転していますが、音も静か。空中を舞う毛をしっかり取ってくれるし、掃除もしやすくて助かっています」と話しました。
一方、犬たちは、戸外のドッグランで駆け回り、後は部屋の中で過ごす生活スタイル。犬10匹以上となると室内はかなりニオイがあるはずですが、「気にならないほど抑えられています」と本田さん。
「ニオイがないだけでも保護犬猫に対するイメージはずいぶん変わります。大きな企業が関わって下さることで、保護活動への注目が高まっていることも感じています」
脱臭・集じんに加えて除菌力にも期待
大阪府箕面市にある一般社団法人Reef Knot(リーフノット)は、ビルの一室で現在約20匹の猫を保護しています。メインの部屋、猫白血病ウイルスキャリア猫のための部屋など、各空間に計3台のジアイーノが置いてあり、「うち1台は発売当初に購入したものです」と代表の飛田俊さん。
「ニオイや毛の問題に加え、除菌も大事なので、次亜塩素酸を使った空気清浄機があればとずっと思っていたんです。ジアイーノは脱臭のパワーを実感できるので、猫の譲渡時に用意するといいものを聞かれた時はジアイーノをお勧めしています。今回寄贈いただいた分で全空間をカバーできました」
Reef Knotでは、より気軽に訪れて保護猫のことを知ってもらえる機会として、遊びにくるだけでも大歓迎という見学譲渡会を月1回ほどのペースで開催。訪れる人にも空間の快適さに感心されると言います。
困りごとは「やはり活動継続の資金面です」と飛田さんは言います。寄付の他にチャリティグッズ販売などで運営費の一部を捻出することを試みながら、保護活動が必要な社会を変えていく働きかけとして、小中学校での講演や絵本を通じた啓蒙(けいもう)に注力しているそうです。
「SNSでも積極的に情報を発信していますが、ジアイーノ保護犬猫応援プロジェクトの拡散力がすごくて、力強い味方になっていただいています」
日本最大級の譲渡会で新風を吹き込む
「ジアイーノ保護犬猫応援プロジェクト」以外にも、パナソニックの保護犬猫活動は広がりを見せています。ここからは、パナソニックが取り組んできたことを紹介します。
新しい風のひとつといえるのが、2022年4月29、30日に東京都江東区有明で開催した「パナソニック保護犬猫譲渡会」です。2日間の来場者数はのべ4,200人、紹介した犬猫は計418匹、譲渡申し込みはその半分以上の計280件。テレビ番組でも取り上げられるなど、多大な反響がありました。
予想を超える大盛況となった本イベント、来場者の6割以上が譲渡会に参加するのは「初めて」でした。田頭さんは「他の地域からのリクエストもあり、2年目も実施を検討中です。ゆくゆくは全国へ広げたいと考えています」と話します。
SNS投稿キャンペーンも続行
2年目に入ってすぐ、1年目に続く「ジアイーノ保護犬猫応援プロジェクト」投稿キャンペーンも実施しました。このキャンペーンは、InstagramやTwitterでハッシュタグ「#ジアイーノ保護犬猫応援プロジェクト」とつけて投稿、リツイート、いいねをすると1回12(ワンニャン)円が寄付されるもので、目標額を前回の120万円から200万円へアップしましたが、多くのアクションが寄せられて達成。200万円は20の動物保護団体に分配されました。
「手探りの1年目は、多くの方から応援と称賛をいただき、やっていることは間違っていないと確信しました。寄贈や寄付だけで、また、1年、2年では保護犬猫を取り巻く状況は変わらず、継続と積み重ねが重要です。できることはもっとあるはず。今までにない切り口で関心を広げ、保護犬や保護猫たちを取り巻く環境の流れを変えるため、挑戦し続けていきます」(田頭さん)
何が違うの? ジアイーノ
除菌(※)、脱臭(※)、加湿、集じんの4役を果たすジアイーノ。各団体の声にあるように、ニオイはもちろん、空気中に舞う毛やホコリをしっかり吸う、さらに乾燥を防ぐなど、各方面から空間を清潔、快適に保ちます。では、一般的な空気清浄機との決定的な違いは何なのでしょうか。機能面に詳しいパナソニックの常川さんが教えてくれました。
「浮遊している花粉やハウスダストをフィルターでキャッチするのは空気清浄機と同じですが、ジアイーノは、本体内部で自ら作っている新鮮な次亜塩素酸水溶液を活用して、取り込んだ菌やニオイを抑制しています。まさに本体の中で『空気を洗って』いるのです。この仕組みは、空気清浄機にはありません。また、キレイになった空気とともに気体状の次亜塩素酸を放出し、付着している菌やニオイの抑制にも効果を発揮します」
(※)<浮遊菌>約6畳の密閉空間における約15分後の効果 、<付着菌>約21畳の居室空間における約12時間後の効果、<ニオイ>約6畳の試験空間における約90分後の効果です。数値は実際の使用空間での試験結果ではありません。脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なります。喫煙環境では使用しないでください。
サポート体制などの安心感も選ばれている理由だと言います。また、「利用者からのこうならもっといいのに、といったご要望も改善のヒントになっています」と同社のかくさん。だからこそ開発担当者も寄贈先の保護団体への訪問に参加。使っている人の「声」を真摯(しんし)に受け止め、今後の商品開発に生かそうとしています。
田頭さんの「良い商品をお届けするだけではなく、今私たちがめざすのはそこから一歩進み、快適な社会づくりに寄り添うこと」の言葉に、強い決意が伺えました。
(文:石井聖子)
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