猫や犬「可愛い」だけじゃ終わらない! 責任ある飼育も問うワイドショーがスタート

「ネコいぬワイドショー」のメインキャスター森千晴さんと(左)と、ネココメンテーターをつとめるさらば青春の光・森田哲矢さん(BS朝日提供)

 情報バラエティー「ネコいぬワイドショー」(毎週木曜の午後9時放送)が、今秋からBS朝日でスタートしました。猫犬だけを扱うワイドショーは、テレビ史上初なんだとか。可愛い動画にいやされ、お笑い芸人たちのトークに笑い、犬猫を取り巻く社会問題に焦点をあてた特集では、「責任ある飼育」について考えさせられます。出演者と番組プロデューサーに見どころなどを聞きました。

感情がグチャグチャに

――レギュラー番組になって7、8回目の収録が終わりました。

さらば青春の光・森田哲矢さん(ネココメンテーター=レギュラー出演):毎回、「○○王座決定戦」とか賞レースをやるんですけど、クオリティーが上がってきています。世の猫犬を飼っている人たちのおかげで成り立っている番組だなって、つくづく思います。

ぺこぱ・松陰寺太勇さん(いぬコメンテーター=ゲスト):めちゃめちゃ楽しかった。可愛いがあふれている。もっと呼んでくれていいですよ。

森千晴さん(メインキャスター):どんだけ撮っても撮っても、まだまだ猫犬のエピソードや面白い動画がある。尽きないことが、まず驚きです。

――最後は社会派の特集ですね。MCの森さんの表情がパッと変わります。

森田:感情がグチャグチャになる番組です。

森:表情には気をつけています。その前にさんざん笑ってヘラヘラしてますから、そこは切り替えないと感情がグチャグチャになってしまうんです。

松陰寺:前回のゲスト出演のときもそうだったんですが、可愛い動画をさんざん見たあと、最後に考えさせられます。

「ネコいぬワイドショー」にゲスト出演した、ぺこぱの松陰寺太勇さん(瀬戸口翼撮影)

――「ネコいぬワイドショー」をどういう番組にしていきたいですか?

森田:まずは森千晴をアナウンサーとして成長させいたいと思ってますね。けっこう甘嚙みも多いですし。

森:がんばります!

森田:あとは猫犬好きの皆さんにずっと楽しんでもらえる番組にしたいですね。

事務所に役員待遇のネコ?

――森田さんは経営されている芸能事務所で猫を2匹、飼っていらっしゃいますね。確か名前がユニークで「会長」と「専務」だとか。

森田:会長はマンチカンのオス5歳、専務は保護猫でメス1歳半。会長は知り合いのメイクさんのところのマンチカンが、子供を4匹産んだので「1匹どうですか」と持ちかけられました。どうしようかなと思ったんですが、生まれたばかりの子猫の映像が送られてきまして「飼います!」って即決しました。うちの事務所は人が多く出入りしますし、寂しいことはないやろなって。ただ、遊び相手は欲しかった。ちょうど知り合いに保護猫活動をしている方がいて、どうですかと勧められ、専務を引き取ることにしました。僕が社長だから、僕より偉い方に来てもらおうということで、会長と名付けました。

森田さんの愛猫「会長」(左)と「専務」(BS朝日提供)

――オフィスで飼ってみた効果は?

森田:ネタを事務所でつくることが多く、煮詰まったときは無性にさわりたくなります。いやし効果はあるんじゃないですかね。

――松陰寺さんはジャック・ラッセル・テリアの「のすけ」を飼ってます。ずいぶんたくさんの動画を撮っていらっしゃいますね。

松陰寺:4歳のオスです。まだまだ動画はたくさんありますよ。のすけがいなければ、たぶん今の僕はなかったっていうぐらい、いやされています。

松陰寺さんの愛犬「のすけ」(BS朝日提供)

――相方のシュウペイさんとのすけ君、どちらにいやされてますか?

松陰寺:のすけです。シュウペイはときにストレスにもなるので。

猫をさわったり犬になめられたり

――森さんは、この番組が初のMCですね。

森:森田さんにはずたぼろに言われています。まだまだな点がたくさんあるので、この収録やロケを通して、一人前のアナウンサーになりたいと思います。

――慶応大学の現役の学生ですよね。卒業後は?

森:いま4年生なので、あと半年で卒業です。僭越ながらアナウンサーとして、このままいかせていただこうかと思っています。

森田:半年の間に何になるか考えたらいいからね。

森:半年で大成長しようと思っているので。この番組はロケが楽しいですね。私、猫や犬を飼ったことがなくて、こんな番組をせっかくやるのなら、猫犬と触れ合いたいなと思ったんです。レギュラー化してから毎回、ロケに行って猫にさわったり、犬になめられたりして、すごく楽しいです。

森田:この番組でロケに行くから飼わんでもええんちゃうか、と思ってるんですよ。よそのやつを触って満足してますからね。

森:ばれました?

――森さんは猫派、犬派、どっち?

森:どっちもです。将来の夢は、大型犬とちっちゃな子猫を一緒に飼って、いちゃいちゃさせることです。

森田:まあ、その通りに書いてあげといてください。

猫と触れ合う森さん(BS朝日提供)

――森さんの猫犬の耳のようなヘアスタイル、すごいですね。

森:1時間とか1時間半かかります。メイクさんががんばってくださって、毎回進化しています。最初よりも出来栄えが半端なく向上してるんですよ。ロケにいっても崩れないように固めてますけど、弾力もあるから押したら戻るんです。

松陰寺:だんだん自然な形になってます。

森田:メイクさんも慣れてきたんでしょうけど、最初はあなたの「耳待ち」みたいなときがあったもんね。

愛犬と娘に「笑顔以外つくれない」

――最後に森田さんにとっての会長、専務、松陰寺さんにとってののすけ君は、どういう存在でしょうか?

森田:友達に近い感覚ですね。会長はそっけないけど、たまに寄ってきてくれるところが愛らしい。気楽というか、偏愛ではなく付き合える存在だなと思いますね。飼い主の性格とちょっと似ているというか、面倒くさがりの人は猫を飼うやろうし。カジュアルに付き合える感じがいいんでしょうね。

松陰寺:のすけは、もう家族ですね。

森田:俺の後に言うと、なんか俺が冷たいように思われるじゃないすか。

森:まあ、人それぞれですから。

松陰寺:僕がいくら愛情を注いでも、それ以上の愛を返してくれる。俺とのすけの愛は、とどまる所を知らないですね。

――そういえば、松陰寺さんは10月に初めてのお子さんがお生まれになったばかりでしたね。おめでとうございます。

松陰寺:ありがとうございます。今後は娘とのすけの絡みを見て、僕はもう笑顔以外つくれないんじゃないですか。それぐらい楽しみです。

――ますますたくさんの動画が撮れそうですね。

松陰寺:それ用のスマホをもう1台買おうかなと。それでも、ギガが足りないかも。

保護猫を飼い続けるプロデューサー

――BS朝日の番組プロデューサー、小俣貴史さん(50歳)にも話をうかがいます。「ネコいぬワイドショー」のコンセプトを教えてください。

 すべての猫犬たちが幸せでありますように。可愛いだけではなく、ちゃんと責任をもって飼育しましょうということを裏のテーマにしています。保護猫、保護犬にフィーチャーしたいというのが、この番組のコンセプトです。ただ、それだけでは重々しい番組になるので、可愛い猫犬の動画やおもしろい企画を設け、ワイドショーという形式にしました。

――小俣さんは猫犬を飼われているんですか?

 2匹の保護猫を飼っています。それで犬猫ではなく、猫犬なんですけどね。小学1年生の頃から、ずっと保護猫です。亡くなったら、また保護猫をもらってくる。

――お笑い芸人たちの猫犬愛がすごいですね。

 お笑いの方もペットを語るときは真面目になるんです。そこはある意味、新鮮でしたね。バラエティー番組だから笑いが欲しいので、芸人さん中心にキャスティングしています。

BS朝日の番組プロデューサー、小俣貴史さん(瀬戸口翼撮影)

――MCの森さんは猫犬を飼っていませんが、起用した理由は?

 パッと画面が映えて存在感があるMCが欲しいなと考えていたとき、「グッド!モーニング」(テレビ朝日系の朝の情報番組)を見ていて、彼女の顔が浮かびました。猫と犬のコメンテーターを立てるから、森さんは飼ってなくてもいいかなと。番組を通じて、猫と犬のことを知って、どっちも好きになってもらえればいい。逆にニュートラルだからいいんです。この番組は猫犬を飼ってない人にも楽しんでもらいたいですから。

◆「ネコいぬワイドショー」の番組公式サイトはこちら
◆番組の詳細は、朝日新聞デジタルの記事で

永田稔
経済記者。1968年、福岡県出身。1992年、朝日新聞入社。経済部で財界やエネルギー、素材産業などを取材。AERAで記者や編集長代理も務めました。総合プロデュース本部ではSDGsなど社会課題をテーマとしたプロジェクトを手がけ、現在は経営企画・メディア戦略担当補佐役

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