ボロボロにすると満足げな表情に 猫「サバ身」の障子破りは今も現役

作品を完成させるとようやく満足の表情が浮かぶ

 ネズミのオモチャに興奮し、溢れる感情を抑えきれずに近くにあった障子に駆け上がり、見事にぶち破ってくれたサバ身。あれから5年あまりが過ぎましたが、障子破りは今も現役です。毎年5回張り替え、プラスチック製のものを試したこともありましたが、いつもすぐにボロボロです。

 多分、サバ身にとって障子を破るのは、もともと人間や他の猫に対する威嚇表現だったのでしょう。サバ身はうちにいる猫たちの中でも一番気弱だから、自分を大きく見せるためにちょっと工夫をする必要があったんじゃないでしょうか。それが今では、娯楽やライフワークに変化しているのではないかと考えています。私が障子を張り替えていると嬉々として寄ってきて騒ぐので、やはり「新雪に足跡を付けたい!」という気持ちがあるのかもしれません。

張り替えが終わると待ち切れずにダイブ

 サバ身は小さい頃から好奇心旺盛なのに怖がり。大人になったと感じることがあるとすれば、オモチャへの反応が鈍くなってきたところでしょうか。猫のオモチャはパターンが同じで、飽き飽きしているだけなのかも。だから、いつも新しいオモチャを探しています。

 その他はほとんど全てについて「何にも成長していない」と感じます。成長しないところも猫の長所だと思っています。

(文・写真 ココニャ)

サバ身(6歳♀) 子猫時代、公園で自治会の通報を受けた警察に連れていかれそうになったところをきょうだい猫とともに保護されてココニャさん宅に。1歳頃に障子破りを始めると同居猫も追従。豪快に障子をボロボロにしてドヤ顔を決める様子がTwitterにアップされるや「障子破り猫」として大きな反響を呼ぶ。
Twitter:@kokonananya
ココニャエンタープライズ https://kokonya.stores.jp

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