犬の息が苦しそう…愛犬を救う救急対応は【2月22日】獣医師がオンラインライブ

目次
  1. 危険度No.1の呼吸困難と救命が難しいショック
  2. まなびばsippoで飼い主に学んでほしいこと
  3. 救急医療の獣医師として飼い主に伝えたいこと
  4. 〈こんな飼い主にオススメ〉
  5. 開催概要
  6. 犬の「応急処置」についてもっと学ぶ

 犬の救急対応をテーマにした「まなびばsippo」のオンラインライブが2月22日、開催されます。参加者の質問に「TRVA夜間救急動物医療センター」の塗木貴臣先生が答えます。塗木先生は動物病院に勤務しているときに動物の救急医療に出会い、2015年からTRVA夜間救急動物医療センターの副院長に就任。院長の中村篤史先生と共に救急医療の周知に努めています。

 救急医療の現場で最も危険性が高い症状は呼吸困難です。日常生活の中で、愛犬が息ができず苦しそうにしている状況は思い浮かばないかもしれません。しかし心原性肺水腫や熱中症など、呼吸困難の危険は身近なところにあり、急にぐったりしたときも要注意。まなびばsippoでは塗木先生が急変に備える救急対応について講義しています。より詳しく知りたい方は、「愛犬の様子がおかしい!救急医がこれだけは伝えたい症状と対処法」をご覧ください。

 一般の動物病院とは異なり、夜間救急病院に来院するのはすべて病気の犬です。しかも急を要する症状を抱えているケースが大半。診療している塗木先生は、心原性肺水腫に代表される呼吸困難の場合、短時間で亡くなってしまうことが多いと感じています。また、大量出血などショックは見た目から重症度がわかりにくいため、診断結果を伝えたときの飼い主さんの驚きと嘆きに遭遇することも少なくないそうです。

まなびばsippoで講義する塗木貴臣先生

「重症の患者さんの治療では、動物たちのがんばりを私たちがサポートしていくことはもちろんのことですが、飼い主さんも一緒にがんばっていただくことがとても重要になります。私たち動物病院と飼い主さんが手を取り合ってがんばった結果、救命が達成されたとき、飼い主さんと喜びを共有できることはこの上ない喜びです」

 塗木先生は退院した動物の飼い主さんからいただいた感謝のお手紙を大切にしているそうです。

 愛犬との楽しい生活の中で、病気のことは考えたくないもの。しかし歳を重ねた中高齢の犬は、若いころと変わらないように見えても身体は確実に衰えています。老犬になれば病気も増え、呼吸困難や体内出血などのショックで容体が急変する可能性も高まります。

「愛犬と一緒に過ごす時間を少しでも長く穏やかにするためにも、飼い主さんの学びが必要だと思います。たとえば、犬が抱えている病気はどのような症状で、どうなると危険なのか、あらかじめ知っておくことがとても重要だと考えています。飼い主さんには『まなびばsippo』を通して愛犬の健康について知っていただきたいですね」

 普段の愛犬の様子を観察できるのは飼い主さんだけ。呼吸がおかしい、鼓動が早いといった異変に気づければ、病気の早期発見、早期治療に繋がります。塗木先生の「犬の息が苦しそう?救急で危険度No.1の呼吸困難」では、愛犬の呼吸数のチェック方法を解説しています。

「飼い主さんの情報が重要になります」と話す塗木貴臣先生

「健康だったのに悪くなったのか、それとも、持病があって悪くなったのか。同じ急変でも既往歴が違えば話も変わってきます。夜間救急病院を受診する動物のほとんどが初診で、なおかつかかりつけと連絡がつかない時間帯であることから、飼い主さんが知っている情報が診断や治療において重要となることもしばしば経験します。動物は言葉が話せないからこそ、飼い主さんは『普段の状態を把握する』という意識で観察してもらえたらうれしいです」

 かかりつけの動物病院が休診のときに急な体調悪化が起きた場合に備えて、代わりの受診先を相談しておきましょう。「定期的に健康診断を受けるなどの予防も非常に大切」と塗木先生。愛犬が元気なころから備えておくことが万が一のときの救命につながります。

 まなびばsippoのオンラインライブは、いざというときの救急対応をはじめ、愛犬に関する気になることを塗木先生に相談できる機会です。みなさまのご参加をお待ちしています。

  • 愛犬のために救急対応を知っておきたい
  • 心臓や呼吸器に持病がある
  • 愛犬の容体が急変したときに備えたい

 オンラインライブは、「まなびばsippo」のいぬクラス会員になるとご参加いただけます。クレジットカードで決済すると、14日間無料でご利用できますので、ぜひこの機会にご登録ください。

開催日時

2022年2月22日(火)午後8時

講師

塗木貴臣先生(TRVA夜間救急動物医療センター副院長)

テーマ

犬の救急対応を学ぶ
呼吸困難、心原性肺水腫、ショック(急にぐったりする)など。

会場

オンラインでご参加いただけます。

事前質問

事前の質問は、こちらで受け付けています。ライブ当日にもチャットで質問できます。

塗木先生が詳しく解説しています。サンプル動画もありますのでこちらからご覧ください。

【コース】愛犬の様子がおかしい!救急医がこれだけは伝えたい症状と対処法(担当:塗木貴臣先生)

4.犬の息が苦しそう?救急で危険度No.1の呼吸困難
5.犬の呼吸が苦しくなる「心原性肺水腫」とは 症状と治療
6.犬が急にぐったりする「ショック」 見えない出血が怖い

金子志緒
ライター・編集者。レコード会社と出版社勤務を経てフリーランスになり、動物に関する記事、雑誌、書籍の制作を手がける。愛玩動物飼養管理士1級、防災士、いけばな草月流師範。甲斐犬のサウザーと暮らす。www.shimashimaoffice.work

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