飼い主が気をつけよう 犬のお散歩マナー[周囲への気配り・あいさつ編]
愛犬とのお散歩、正しいマナーを知らなかったがために「まわりに迷惑をかけていた」なんてことが起きがちです。楽しいお散歩の時間のために、散歩に必要な知識や準備をドッグトレーナーの浅野里実さんによる解説で紹介していきます。
散歩中に人に会ったときはどうする?
犬が苦手な人もいますし、人が苦手な犬もいます。犬が好きだからと言って勝手に触るのは痴漢です。お互い気持ちよく「親切な無視」が出来るように管理します。
具体的には飼い主はリードを短めに持ち、通行する人の側に飼い主が歩き、壁になります。犬は飼い主の横を歩かせて通過させます。そうする事で万が一の飛びつきなどで起こる事故を減らしたり、意図せず他人から突然触られる事を防げます。
見知らぬ子供が愛犬を触ろうとしたら
人はもちろん犬にとっても、知らない人から突然触られるのは気持ちがいいことではありません。相手が大人であっても、子供であっても、飼い主はまずは愛犬の気持ちを考えて、触る事に同意できるか考えましょう。
触り方や近づき方が犬にとっての脅威であれば、相手を突き飛ばしたり、かみ付く事もあり得ます。
見極めるポイントとして、まずは知っている人に触られても愛犬は同意してくれるのかどうかよく観察してみてください。知っている人への愛犬の近づき方は、興奮したり動き回ったりしていないか、触る手を避けたりじゃれついたり、触る人から遠ざかったりしていないかなどがチェックポイントです。
犬同士のあいさつはさせるべき?
相手の飼い主さんと会釈やあいさつをする位の関係であれば、「犬同士あいさつさせようかな」と考えてみるのがいいかもしれません。
万が一愛犬に危害を加えられたなど何かあった時、また愛犬が相手の犬に危害を加えてしまった時を考えて、一緒に問題を解決できそうな相手でなければ犬同士でも関わる事はおすすめできません。
もし相手の犬にしつこくされて、愛犬が嫌がっているようなしぐさがあれば、直ちにその場から離れます。
イエロードッグプロジェクトとは
「そっとしておいてください」という目印として、イエローリボンや黄色のバンダナなどを身につけている犬がいます。
その目印が見えたら、触ったり話しかけたり近づいたりせず、距離をとって「親切な無視」をしましょう。すべての犬がフレンドリーで、誰にでも相手にして欲しいわけではありません。
公共の乗り物に乗せるときのマナー
電車など公共の乗り物に犬を乗せる時は、クレートやケージ、キャリーバッグに入れて、犬の体が露出しないように扉やカバンを閉めておく事が原則です。
周囲への配慮として犬が見えないようにかけ布をしたり、吠えたり鳴いたりせず落ち着いて入っていられるように、事前に充分なトレーニングをする事が必要です。また、匂い、抜け毛などがないよう体を清潔にし、寄生虫駆除・人畜共通感染症予防等も必要です。
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