お店の天袋から落ちた子猫を保護 そこから始まった、猫素人から猫ベテランへの道
京王新線・都営新宿線の初台駅から徒歩3分ほどで、店長の加藤陸さんがセレクトした、カジュアルで着心地のよい洋服が並ぶ「Blue Garden」へ。もともとは動物にあまり関心がなかった陸さんが初めて猫を保護したのは14年前、お店の天袋から壁の隙間に落ちた子猫だったとか。
「最初はどうしていいかわからなくて困り果てました。消防署にも連絡してレスキューに来てもらったんですが、あまりにも場所が狭くて入れなくて。壁を壊すには大家さんの承諾が必要で……。最終的には暖簾(のれん)を登ってきたまだ300gしかなかった子猫を保護しました」とのこと。
それ以来、陸さんは猫との縁を結び、今では5匹の猫と暮らし、保護猫活動にも積極的に取り組み、ペットシッターとしても活動するようになりました。お店は去年20周年を迎えましたが、残念ながら周囲一帯が建て替えとなるため、去る1月末で閉店。
「今まで100匹以上の猫を譲渡したし、避妊や去勢手術は200匹以上したと思います。お店でも数年前から定期的に譲渡会を開くようになりました。猫との縁のおかげでお客様がお店にも来てくれるようになったり、お友達を紹介してくださったりしたんです」。
取材日はお店での最後の譲渡会の日で、6匹の猫たちが新しい家族を待っていました。
「猫を飼おうと思ったら、ぜひ一度譲渡会を覗いてもらいたいです。どの猫もそれぞれ個性があって、みんなが特別な猫なんです。とにかく1匹でも多くの猫が幸せな家族と出会えることを祈っています」と熱く語る陸さんは、今では立派な猫派です。
(取材・平野敦子)
- Blue Garden◎別の場所で開店を予定しています。
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