新年のお祝いは犬用・猫用おせちで一緒に！　安全に楽しむための獣医師アドバイスも　

　新型コロナウイルスの感染拡大で、暮らしが大きく様変わりしてしまった2020年。自宅で過ごす時間が増える中、来年のお正月はちょっと豪華なお取り寄せおせちで新しい年を迎えようという人が増え、予約や注文も活況を呈しているのだとか。

　家族そろって楽しむなら、ワンコにだっておせちを！ 素材、味わいはもちろん、安心・安全や健康にもこだわった、彩り豊かなワンコ用おせち5種を紹介。いつものごはんとは違うごちそうに、ワンコも大喜び間違いナシ！

　獣医師からの安心に楽しくおせちを楽しむためのアドバイスも。新しい年、家族でおせちを囲みながら美味しく、楽しく迎えませんか？

（末尾に写真特集があります）

お肉のおせち料理（コミフデリ）

【特徴】

　犬のおやつ・ごはん研究家のDecoさん監修のおせち。ワンコの大好きなお肉料理がお重にギッシリ！ その数なんと14種類。ステーキ3品は、みのり牛、瀬戸のもち豚、鳥取県産若鶏と、ブランドや産地が特定できる肉のみを使っている。

イチオシの「豚フィレ肉のパイ包み焼き」は昨年大人気だった一品。コミフ＝コミュニケーションフードの意で、塩、コショウなどの調味料で味付けすれば飼い主も一緒に楽しめる。お肉大好きワンコ＆家族にオススメ。

【スタッフさんからのメッセージ】

　愛犬とおせちを分け合うことで、さらにコミュニケーションが深まることを願っています。ハレの日のお祝いをご一緒に！

丑おせち 七宝（ドットわん）

【特徴】

　全国の生産者から直接仕入れた食材を使用し、職人が食材そのものの美味しさを丁寧に引き出した「究極のご褒美」。阿波尾鶏や名古屋コーチンなど地鶏２種、黒毛和牛、ブリ、真鯛など豪華な食材を取り揃え、無添加で調理し、一品ずつ長期保存可能なパッケージに。

　ドットわんのサイトではかわいい盛り付け方法なども紹介。張り子の「福ふくお面」のおまけも。写真投稿企画「福わんこ」も開催されるので、ワンコと一緒に遊んで撮影し、かわいい姿を投稿しよう！

【スタッフさんからのメッセージ】

　いつも楽しい時間をくれる愛おしいワンコに一年に一度のありがとうを確実に伝える方法、それは今まで食べたことのないごちそうをプレゼントすることだと考え、「究極のご褒美」を作りました。大切な家族と一緒に楽しいお正月をお迎えください。

ミニおせち（ドッグダイナー）

【特徴】

　小型犬でたくさんは食べられない、そんなワンコにオススメなのがドッグダイナーの「ミニおせち」。手のひらサイズの小さなおせちで、2000円以下とリーズナブルだが、人間用の高級食材や無添加、無農薬素材を使い、ワンコの健康にも配慮している。

　目を引くのが来年の干支の「丑」の形をした鶏肉のミートローフ。黒豆や人参は魚と煮込み風味をつけるなど、ワンコが食べやすいような工夫も。

【スタッフさんからのメッセージ】

　食べきりサイズでお手軽なワンコ用おせち料理です。見た目もかわいいのでSNS映えもするはず。お正月を愛犬と一緒に楽しんでくださいね！

腎臓に優しい低リンミニ膳（帝塚山ハウンドカム）

【特徴】

　帝塚山ハウンドカムでは10種以上の多種多様なおせちを用意。中でも注目が「腎臓に優しい低リンミニ膳」。高齢などで腎臓への配慮が必要なワンコも美味しく楽しめるように、腎臓の負担となるリンなどの含有量が少ない素材をゆでこぼすなどの調理で、リン0.12%、ナトリウム0.04%、カリウム0.25%（日本食品分析センター調べ）に仕上げている。

　ワンコが大好きな「黒毛和牛のロースト」、かわいい「伊達巻」など、体に優しい上に、舌でも目でも楽しめるこだわりのおせち。

【スタッフさんからのメッセージ】

　お正月を特別なごちそうで楽しく！ 一年の健康を祈願して！

愛犬・愛猫のためのAlegriasスペシャルおせち（Alegrias）

【特徴】

　ワンコ、ニャンコもOKのおせち。大分県の大地で手間暇かけて育てられた自然農法の野菜、天然の魚、無投薬の肉など、安心、安全で上質な食材を使用。ペット食育上級指導士が監修。

　味はもちろん腸内環境や栄養バランスにも配慮し、一つひとつ丁寧に手作りしている。「桜肉のほほステーキ」「天然ぶりの麹焼き」「梅の花ミートローフ」「伊達巻」など、人間のおせち顔負けの豪華な料理に試食係のワンニャンも大喜びだったとか。

　手作りごはんに慣れていない猫は警戒する可能性があるので、日頃から食べ慣れているごはんと混ぜてあげると食べやすくなる。

【スタッフさんからのメッセージ】

「今年一年ありがとう、来年もよろしくね」。その気持ちとともに、お互いの幸せを願いながら「一緒の時間」を楽しんでくださいね。

おせちを安心安全に楽しむために　獣医師のアドバイス

　冷凍で届くタイプのおせちは、食べる前日に冷蔵庫に移すなどして時間をかけて自然解凍するのがオススメだ。一度に食べきれない場合は、食べる分だけ解凍すればしばらく楽しむことができる。

　解凍後、人肌程度に温めると美味しそうな香りが上がり、食いつきがさらにアップ！ いつものフードにトッピングしても。

　まさに「ハレの日ごはん」のおせち。安心で楽しいお正月にするために、気をつけたいポイントも。獣医師の白井浩光先生にお話を聞いた。

「おせちだと見栄えをよくするために大振りの野菜が使われているかもしれません。犬は野菜の消化が得意ではないので、細かくみじん切りにしてあげるといいですね。生の場合は茹でて。また、肉の脂は多く摂取すると下痢してしまう子もいるので、様子を見ながら与えるようにしましょう」

　アレルギーや消化が苦手な食材が分かっている場合は、原材料を細かくチェックすることも大切だ。

　また、人間の食べ物や飲み物にも要注意。

「お酒を飲んでしまったり、人間のおせちなどで使われている爪楊枝などの異物を飲み込んでしまったりして、病院に運び込まれる子もいます。おめでたい気分も手伝って飼い主の気も緩みがちですが、危険なものが犬の口に入らないよう細心の注意が必要です」

　お正月はかかりつけの動物病院も休みに入ってしまう。もしも愛犬の体調が悪くなった場合、どう対処すべき？

「下痢は半日程度で治まるならあまり心配はないのですが、一日以上続くと心配です。出血や嘔吐を伴う下痢、特に嘔吐がある下痢の場合は一刻も早く救急診療をする病院に連れて行きましょう。異物の誤飲も飲み込んでしまった物によってはとても危険なので、お正月も診療している病院へ」

　ワンコも家族も、みんな一緒に楽しいお正月を！

白井活光獣医師

苅谷動物病院グループ総院長。獣医学博士。1998年日本大学大学院卒業。同グループ「三ツ目通り病院」や「葛西橋通り病院」の院長を歴任。2015年から現職。日本臨床獣医学フォーラム専務理事。専門分野は総合臨床。
苅谷動物病院グループ　公式サイト ＞

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