不妊手術済の猫「さくらねこ」 ブランディングを評価され受賞

「どうぶつ基金」理事長の佐上邦久さんの愛猫「ミミ太」は元保護猫の「さくらねこ」
「どうぶつ基金」理事長の佐上邦久さんの愛猫「ミミ太」は元保護猫の「さくらねこ」

 外猫さんの耳先がV字にカットされているのは、不妊手術が済んでいる印。もともとこうした猫は「耳先カットねこ」などと呼ばれていたが、201210月、「さくらねこ」という名前が誕生。

 名付け親の「公益財団法人どうぶつ基金」の佐上邦久さんによると「『さくらねこ』は、石垣島一斉TNR活動のとき、石垣市長らとの相談の末に生まれた名前です。日本で一番早く桜が開花するのが石垣島で、ここから桜前線は北上します。石垣島で開花した『さくらねこ前線』を北上させ、全国にTNR活動を普及させたいという想いを込めて名付けました」。

佐上さんと妻の悦子さん。愛猫「ミミ太」と元保護犬の「さくら」を抱いて
佐上さんと妻の悦子さん。愛猫「ミミ太」と元保護犬の「さくら」を抱いて

 そしてうれしいことに、この「さくらねこ」が、日本のブランディングを評価する初のアワード「Japan Branding Awards 2019(株式会社インターブランドジャパン主催)Winners 賞を受賞。大手自動車メーカーや医療機器メーカーをはじめ10社が受賞し、そこに「さくらねこ」も並ぶことになった。

「長年に渡るTNR活動では、『自然に反する』といった不妊手術への異論、猫の耳先をカットすることへの誤解や批判、保護活動を行っているボランティアさんたちへの無理解など、問題はたくさんありました。

 そこで『さくらねこ』を、猫たちに生きてほしいと願う人々の〝心や命を大切にする考え〟の現れと捉えてもらい、さらに多くの人に『さくらねこ』を知ってもらいたいという願いから、ブランディングに取り組み、アワードに参加しました」

授賞式での記念の1枚
授賞式での記念の1枚

 名だたる企業や団体が多く参加する中、『さくらねこ』が受賞したことは、ボランティアさんや獣医さんなどTNR活動に関わる方々の誇りになる。

「もっと世の中にTNR活動への理解を広め、『さくらねこ』のそばには優しい人たちがいて、猫たちを見守っていることを知っていただくきっかけになれば、と思います」

(取材・西宮三代/ 写真・平山法行 公益財団法人どうぶつ基金)

・公益財団法人どうぶつ基金
・さくらねこ無料不妊手術
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