猫の遊びの鉄板は段ボール 形を変えると、おとな猫も大興奮
我が家はペットOKの賃貸物件なので、わんこの散歩に出かける飼い主さんによく出くわします。猫は通常、散歩はしないものですが、犬の散歩の代わりになるのが室内遊びになるのでしょうか。我が家の猫らも、犬の散歩と同様に毎日、室内遊びで体を動かしています。
おとなになると、猫の遊びは短時間集中
我が家の猫の遊びといえば、釣り竿のようなものの先にバッタなど虫のおもちゃがついていて、それを追いかけて走らせたり、ジャンプさせたり、というもの。
それが最近、猫たちも大人になったのか、同じおもちゃ、同じ動かし方ではすぐに飽きてしまいます。
かつて幼猫の頃は、どんなおもちゃでも、すっ飛んで来てじゃれついて、しまいにおもちゃと関係ないところで大暴れし、家中走り回って、くたくたになるまで遊び続けていたものですが、8歳になった今では、無駄な体力を使わないようにしているのか、短時間集中型になってしまいました。
モモの場合は狩りが上手なので、獲物(おもちゃ)にガッ!と突進し、カジカジとかじったり、獲物を追って少し走ってみたり、1回くらいはジャンプしてみたりと、集中して遊ぶことができるので、短時間で満足することができます。
一方、あんずは割と面倒な性格です。モモに比べて、いや比べなくても猫としては狩りがかなり下手で、野良猫だったら生きていけなかったのでは、と心配するほど。
獲物を捕ろうとジャンプしても全く捕れず、いつの間にか「ジャンプ楽し~い♪」となり、獲物を捕ることより、ジャンプをすることに目的が変わっていたのが、あんずの幼猫時代でした。
それが最近では、大人になって冷静になってしまったのか、イマイチ盛り上がれないおもちゃで遊ばせようとすると、“しら~”っとした顔で見るだけだったり、モモが遊んでいるところを見ているだけだったりします。
遊ばないときは、具合でも悪いのか? と心配にもなりますが、「遊び終わり~」と言っておもちゃをしまおうとすると追ってきて、「ニャーニャー!!(まだ遊ぶ!!)」と主張するので、いたって健康。とはいえ、こちらの引出し(おもちゃの種類、おもちゃの動かし方)もそう多くはないし、困ったものです。
猫が大好き!段ボール
おもちゃの種類はたくさんあって、おもちゃを猫の好みに動かしても盛り上がらない、というときに便利なのが段ボール箱です。
段ボール箱が嫌いな猫って、いないですよね。
入ってくつろいでも良し、隠れて遊ぶも良し、爪をとぐのも良し、形を変えて遊ぶも良し、最高な道具です。
先日は、特にあんずが一筋縄では盛り上がらないので、段ボールを三角柱や四角柱に組み立ててランダムに設置し、その間におもちゃを落として遊ばせてみました。
すると、たちまちあんずも大興奮! 段ボールの柱の陰におもちゃがあるのが面白いのか、身を低くしてお尻をフリフリさせておもちゃに突進したり、ジャンプしてわざと三角柱の上に落ちたり、楽しんでいました。
思えば、猫の室内遊びには、いつも段ボールに助けられていました。
我が家で長く重宝していたのが、実家から送ってきた梨の段ボール箱でした。深さが猫ベッドと同じくらいで丁度良いのか、そこに入って眠ったり、かくれんぼをしたりするので、捨てる前にちょっと置いてみようかな、くらいの簡単な気持ちだったのになかなか捨てられず、数か月間置きっぱなしにしていました。
猫シッターさんが教えてくれた遊びも、段ボールを使ったものでした。段ボール箱をくりぬいて、丸や四角の小さな窓を作り、そこから猫じゃらしを出して、遊ばせるというものでした。
その段ボールおもちゃは、シッターさんの手作りで、我が家に置いて行ってくれたので、5年くらい経っても、いまだに大事に使っています。
そんな、便利な段ボールですが、悲しいかな猫らも永遠に楽しんでくれるものではありません。シッターさんのように、段ボール箱の形を変えて、工夫をする人間がいてこそ、猫たちが楽しめるのです。
ただ段ボール箱を置いているだけでは、長く楽しんではくれません。実際に、三角柱や四角柱の障害物遊びも、あんずは3日で飽きてきたようです。モモは遊んでくれるんですけどね……。単純で助かるよ、モモ……。
遊び方が無限なだけに、飼い主の力量も試される段ボール。わんこの散歩も、飼い主さんはきっとその日の全力を出しているはず。室内遊びも、手を抜こうとしてはだめですね。
(ヤスダユキ)
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。