警察犬2匹をジャーキーで表彰 用水路に落ちた高齢女性を発見

アサヒ号(左)とクローネ号
アサヒ号(左)とクローネ号

 神奈川県横須賀市で行方不明になった認知症の高齢女性の捜索活動で、警察犬の嗅覚(きゅうかく)が素早い発見につながった。お手柄の警察犬は、ジャーマンシェパードのクローネ号(5)とアサヒ号(2)。横須賀署で、表彰状と高級馬肉ジャーキーが贈られた。

 3日午前3時ごろ横須賀市阿部倉で「認知症の妻(76)が自宅からいなくなった」と同居する夫から通報があった。署員20人体制で自宅周辺を約5時間にわたって捜索したが、見つからなかった。

 2匹は同日午前10時半時ごろ、現場に到着。「クローネ号」は高齢女性の運動靴のにおいを2、3秒かぐと自宅裏の山を見やった。約200メートル離れた裏山のやぶの中にある用水路で、じっと雑草に覆われたやぶを見つめていたという。

 ペアを組む、鑑識課の沢田拓士巡査部長が名前を呼びかけると「はーい」という返答があり、深さ約120センチの用水路の底に落ちていた女性を発見。約50分で解決に導いた。

 警察犬の出動回数は今年9月末までで392回。沢田巡査部長は「認知症の人が増えている中、これからも救助できるよう訓練に励みたい」と話した。
(岩本修弥)

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朝日新聞
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