災害への備えを知ろう ペットを連れて避難所へ、防災訓練で体験
災害でペットを連れて避難所へ向かう模擬体験が、岐阜県羽島市の竹鼻南地区であった。地区の調査では3割の世帯がペットを飼い、その半数が「避難所に連れていく」と答えたが、課題も多い。日ごろの備えを知ってもらおうと、5月下旬、防災訓練に取り入れた。
市内でペットホテルを営む防災士、渡辺英毅さん(47)が企画し、住民や中学生ら約320人が参加した。会場の市立中央中学校は避難所になり、倉庫などでペットを受け入れる予定だ。ただ、逃げる時はえさやペットのトイレ用品などに、飼い主の荷物も加わる。道が液状化してでこぼこになり、ペットが怖がる可能性もあるという。
「重い荷物を背負ってキャリーを持って、犬を連れて避難するのがどれだけ大変か知ってほしい」と渡辺さん。避難所に行く以外にも、車中泊や親戚、友人の家に行くなど、事前に選択肢を増やしておくのがお勧めだという。
参加者は8~12キロのリュックを背負い、小型犬のつなを引き、障害物のある場所を越えた。犬を飼う甲斐悠哉さん(15)は「散歩のルートしか行ったことがない。地盤が緩んだ所を歩いてくれるか心配」と話す。
渡辺さんは飼い主に「ふんの片付けなどのマナーを守り、散歩の時はあいさつして、地域の人と顔見知りになって」と呼びかける。
地区で2016年に実施された調査では、回答した1321世帯の3割がペットを飼っていた。このうち53%が「避難所にペットを連れていく」と答えた。
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