愛猫が赤ちゃん返り? “オヤツよこせー”と繰り返す要求鳴き
サビ猫のあんずは、要求上手な猫です。
自分のやりたいことを、やりたいときに飼い主に鳴いて訴え、だいたいの欲求を満たしています。
実に猫らしいともいえるこの性格。ストレスが溜まりにくいだろうなぁ……なんて羨ましくも思います。
飼い主の私と夫は、もちろんあんずの言葉は分からないけれど、鳴くタイミングとあんずの様子で、要求の内容を判断するようにしています。
その内容は、“お昼寝から起きて鳴いているから、オヤツだな”とか、“水の前に行って、戻ってきて鳴いているから、新しい水が欲しいんだな”、“お腹がいっぱいになったから、遊びたいんだな”、“寝る前に甘えたいんだな”などです。
ワガママがエスカレート!?
そんなあんずの要求が、ここ最近とても粘り強くなってきました。言い方を変えれば、ちょっとワガママになってきてしまいました。
例えば、オヤツは一日一度と決めていたので、今までは夕方に一度オヤツ要求をするだけだったのに、最近は何度も“オヤツをよこせー”と鳴いてきます。
カリカリのえさは、朝と晩決まった量を置きっぱなしにして、ちょこちょこ食べているので、だいたいいつでも食べられるような状態なのですが、カリカリを食べようと思う度にオヤツを要求してきます。
健康的なオヤツをあげているので、一日に何度か食べること自体はさほど問題ないのでしょうが、ワガママがエスカレートするのも、しつけ的にどうなんだろう?と、オヤツ要求には毎回応えないようにしていますが……。
猫に「待ってて」は通じない
しかし、あんずのワガママには私に原因があり、申し訳ないと反省しています。
あんずは夜になると、時間を問わず、遊びたい気持ちのときに“おもちゃで遊びたい!おもちゃを出せ!”と鳴くわけですが、人間の赤ちゃんの登場により、それがなかなか叶わないことが増えてきました。
夫がいれば、あんずのお世話を任せられますが、私一人しかいない場合は、赤ちゃんが大泣きしていたり、ミルクの途中だったり、おふろ上がりだったりなどなど、赤ちゃんを優先させなけばならないタイミングがあるので、すぐに叶えることが難しくなってしまったのです。
赤ちゃんを抱っこしたままおもちゃであんずを誘うこともありますが、そうするとイマイチ盛り上がらず、まるで“私との時間に集中してよ!”とでも言われているようです。
“待ってて”が通じれば良いのですが、あんずにとっては、“やりたいときにできないなんて、理不尽だ!”となってしまうのです。人間の小さな子でも「待ってて」もらうのは難しいですよね……。
一通り赤ちゃんのお世話を終えてから、あんずの相手をしようと思っても、あんずはすでにふて寝していたり、“もう遊びたい気分じゃないんだけど!”とでも言いたげに、にらんでいたりします。
そもそも、私は夫に比べて、猫を遊ばせるのが下手で、猫が盛り上がるまで時間がかかります。なので、猫が盛り上がる前に赤ちゃんからう〇ちのにおいがしてきたりすると、遊びを中断しなければならず、そんなときに“オヤツでごまかす”ということをしてしまったのです。
あんずは賢いとはいえ猫なので、遊びたかったときでも、オヤツをもらうと何となく満足してしまいます。
あんずを満足させてやりたい、でも時間をかけて、集中して遊んであげるのが難しい、というとき、やむを得ずオヤツをあげていたら、“とりあえず鳴いてオヤツをせがもう。もらえたらラッキー、もらえなくても、アピールするだけはしておこう”となってしまったようです。
“あまり欲しくなくてもとりあえず鳴いてみる”というときは、それほど長く鳴かず、すぐに諦めるのが賢いところなのですが……。
猫の赤ちゃん返り!?
オヤツはあんずを考えての行為だったのですが、いつの間にかあんずをワガママにさせてしまっていました。
赤ちゃんが穏やかな状態のときに遊んであげられれば良いのですが、そんな時に限ってあんずも寝ていたりするので、なかなか上手くいきません。
あんずはわざと赤ちゃんに手がかかるときに要求しているようでもあるので、もしかしたら、人間でいう上の子の“赤ちゃん返り”があんずにも起こっているのかもしれません。
夫に任せるのも良いけれど、あんずとの時間を作ってあげなければなぁ……とオヤツをあげる度に感じています。もう少しだけ待っててね、あんず!
(ヤスダユキ)
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