幸せに暮らす保護猫の写真コンテスト 10組が入賞

最優秀作品「段ボールひとつで幸せ」=おおいた動物愛護センター提供
最優秀作品「段ボールひとつで幸せ」=おおいた動物愛護センター提供

 保健所から引き取られるなどした「保護猫」がくつろいだり、元気いっぱいに遊んだりしている姿を撮影した「うちの猫! 写真コンテスト」の表彰式が、おおいた動物愛護センター(大分市廻栖野)であった。入賞した作品は同センターで展示されている。

(末尾に写真特集があります) 

 保護された猫が幸せに暮らす様子を知ることで、動物愛護の精神を育ててもらおうと、同センターなどが主催。大分県内の保護猫の飼い主から112点の応募があり、一般観覧者の投票で10組の入賞が決まった。

 最多得票は津久見市の小手川由佳さんが撮影した「段ボールひとつで幸せ」。会社の上司から譲り受けた「りんちゃん」が、大好きな段ボールで遊んでいる姿を撮影した。小手川さんは、「日常の何げないひとコマが、みなさんの共感を呼んだようでうれしい。好物のえさをあげて乾杯します」と話した。

入選した「陽だまりの中で」=おおいた動物愛護センター提供
入選した「陽だまりの中で」=おおいた動物愛護センター提供

 臼杵市の村上睦美さん(63)は、日だまりの中で気持ちよさそうな表情をするメスの三毛猫「愛ちゃん」を写した作品が入賞。愛ちゃんは11年前に24歳で「ニャン生」を閉じたが、病気で目が見えなくなってもベランダを歩く「リハビリ」を亡くなる直前まで続けた努力家だったという。

「受賞を知ったら、『いやあ、照れちゃうわ』と頭をかくかもしれない。帰って仏壇に報告したい」と話していた。
(前田朱莉亜)

朝日新聞
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