猫が遊ばないキャットタワー 原因は置き場所にあった!

 

玄関が良く見えるキャットタワー。人の出入りを見るのが楽しい
玄関が良く見えるキャットタワー。人の出入りを見るのが楽しい

 「せっかくキャットタワーを買ったのに、期待したほど遊んでくれない……」と、がっかりしている飼い主さんはいませんか。それは猫がキャットタワーそのものを気に入らなかったのではなく、置き場所や環境が今ひとつなのかもしれません。ペットとの快適な暮らし方に詳しい建築家の金巻とも子さんに、猫が楽しめるキャットタワーの設置方法について聞きました。

高い所好きには理由

「猫は単に高い場所が好きというわけではなく、目的や意味があって上っているんです」と金巻さんは言います。

 たとえば、大好きな飼い主や家族を眺めることができる、立っている飼い主の顔に近寄ることができる、普段は見られない外の風景を見ることができるなど、上ることで何らかの楽しみがあればキャットタワーはお気に入りの場所になるのだそうです。

 逆に、猫にとって興味深いものが何も見えない場所にキャットタワーを置いても、猫は上ってくれなくなります。キャットタワーは猫が楽しめる位置や方向が重要なのです。

猫が上って楽しいキャットタワーとは?
猫が上って楽しいキャットタワーとは?

待ちぶせができる場所

 金巻さんがおすすめするのは、「人を待ちぶせができる場所」。たとえば、ドアや階段の近くです。猫は人が近づいてくるのを敏感に察するので、部屋の出入り口や階段を上り切った場所、あるいは降りた場所にキャットタワーを置くと、飼い主の気配を察して待ち構えていてくれます。

 人は大きな動物なので、猫は低い場所から近づくよりも、人の頭の高さぐらいの位置から近づいていくのが安心です。飼い主や家族なら目線が合う位置で待ち、知らない人や来客であれば、より高いステップから距離を置いて観察します。

「飼い主の目線の位置で待ちぶせして、やって来たときに声をかけてもらうなど軽いコミュニケーションをとったり、顔をすりつけたりできれば、猫にとってはとても楽しい場所になります」

専用のキャットタワーでなくとも、飼い主を待ち伏せられる場所は猫のお気に入り
専用のキャットタワーでなくとも、飼い主を待ち伏せられる場所は猫のお気に入り

タワーでなくても可

 また、人は生活しているだけで色々な動きをしていて面白い存在なので、飼い主が何をしているかがよく見える場所も、猫は大好きです。

 たとえば、キッチンで料理する姿がよく見える場所、洗濯物を干したり取り込む姿が見える場所、食事やPC作業、読書する姿が良く見える場所でも構いません。飼い主や家族の日常を観察できる場所にキャットタワーを置いてあげると猫は喜んで上ることが多いそうです。

 猫の退屈対策や運動不足解消には、必ずしもキャットタワーが必須ではなく、上に上ることができる家具でもOKです。とはいえ、ずっと同じでは猫も飽きてしまうので、ときどき位置を変えるなど簡単な模様替えをしてあげると猫は喜びます。キャットタワーは簡単に置き場所を変えることができるのがメリットで、同じ場所でも方向を変えるだけで猫は変化を楽しめます。

 上ってくれないキャットタワーがあるなら、置き場所や向きをいろいろ変えてみて、猫の反応を見てみるとよいでしょう。

◆金巻とも子
かねまき・こくぼ空間工房主宰。一級建築士、一級愛玩動物飼養管理士、家庭動物住環境研究家。設計業務の他、ペットとの快適な暮らしをテーマに住環境コーディネーターとしても活動。著書に『猫と暮らす住まいのつくり方』(ナツメ社、監修)『ねこと暮らす家づくり』(ワニブックス)、『マンションで犬や猫と上手に暮らす』(新日本出版社)、『犬・猫の気持ちで住まいの工夫』(彰国社)がある。2月17日、練馬区役所で「災害が起こったらうちのペットはどうしよう」と題して講演(無料、要事前申し込み)。リビングデザインセンターOZONE にて、2019年2月22日「猫の日」イベントとして、「ねこと考える住まいのつくり方」で講演(無料、要事前申し込み)
森田悦子
フリーランス記者、ファイナンシャルプランナー。金沢大学法学部卒。地方新聞社会部記者、編集プロダクションを経て独立。得意テーマは経済、金融、投資、社会保障、ペットなど。「AERA」「週刊朝日」などで執筆中。どちらかというとネコ派。

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