動物愛護センター内の4つの部屋 ネーミングライツを募集

 4月に開所予定の神奈川県動物愛護センター(平塚市土屋)内にできる4つの部屋のネーミングライツ(命名権)を、県が募集している。同センター全体ではなく、「動物愛護」を象徴する部屋に愛称をつけることで、県民に親しまれる施設にする狙いだ。

 犬猫の殺処分ゼロが続くなか、県は現在、いまある県動物保護センターの老朽化が進んできたことなどから、隣接地に約11億円かけて建て替え工事を進めている。新しい県動物愛護センターは、これまでの動物を「処分するための施設」から「生かすための施設」へと転換。動物愛護の普及啓発の拠点とし、ボランティアとの協働の場にもする。

 今回、愛称の命名権を募集するのは、(1)譲渡会やイベント開催、犬のしつけなどが行える「ふれあいホール」(197平方メートル)(2)犬の室内飼養のモデルルームの「WAN(ワン)ルーム(犬)」(10平方メートル)(3)猫の室内飼養のモデルルームの「NYAN(ニャン)ルーム(猫)」(10平方メートル)(4)犬猫のシャンプーやトリミングを見学可能な「グルーミング室」(23平方メートル)の4部屋。

 契約期間は4月1日から5年間で、予定価格は年額50万円以上。命名権料により、県は猫の避妊去勢手術や物品の改修などの事業のほか、県ホームページでの愛称の使用などに取り組む。

 県生活衛生課は「動物を生かすための新しい施設に生まれ変わる。その考え方に共感してもらえる方に、愛称を応募してもらい、県民に親しまれる県動物愛護センターにしていきたい」としている。

 今月31日までに、申込書を同課動物愛護グループに提出する。問い合わせは同グループ(045・210・4947)へ。
(石平道典)

朝日新聞
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