犬の殺処分、ワースト脱却へ 愛護センター「しっぽの森」

県内で開かれた譲渡会の様子=香川県提供
県内で開かれた譲渡会の様子=香川県提供

 香川県と高松市は2017年度、保健所に収容した犬のうち、69.4%の1711匹を殺処分した。殺処分の率は8年連続、数は5年連続でそれぞれ全国ワースト1位。一方、県と市は来年3月にオープンさせる動物愛護センターの愛称を「しっぽの森」と決め、犬猫の譲渡やペットが捨てられるのを防ぐ活動に力を入れる。

 県によると、収容した犬は2467匹(前年度比42匹減)。大半が所有者不明の野良犬だった。前年度と比べて殺処分の率は5.3ポイント、数は164匹減ったが、全国ワーストは変わらなかった。

 猫の収容数は、前年度より322匹減って1065匹。15年度まで2千匹前後だった収容数は、ほぼ半減した。殺処分の数は657匹(前年度比422匹減)で、率は61.7%(同16.1ポイント減)。どちらも全国で20位台だった。

 保健所の犬猫を預かり、新たな飼い主に譲る「譲渡ボランティア」の登録制度を県と高松市が13年度に導入してから、犬猫とも譲渡数は増え続けている。17年度の犬の譲渡は612匹(同75匹増)、猫は400匹(同86匹増)で合わせて初めて1千頭を超えた。

 県は17年度、収容しても手がかかって殺処分が多かった離乳前の子犬・子猫のため、生後2カ月程度まで面倒をみる「ミルクボランティア制度」を導入。これまで11人が登録し、17年度は子犬106匹、子猫35匹を預けた。大半が譲渡につながったという。

 さらに県は今年度、野犬が繁殖して収容数の増加につながっているとして捕獲を強化。一方で、殺処分は担わずに譲渡と啓発に特化した施設として、高松市とともに同市東植田町に「しっぽの森」を来年3月10日にオープンさせる。県の担当者は「捕獲、譲渡、動物愛護啓発の三段構えで、どうにかワーストからの脱却を図りたい」と話している。

「しっぽの森」の名前には、犬猫の可愛らしさの象徴として「しっぽ」、動物たちの生活の原点として「森」を盛り込んだ。全国1492通の公募から選ばれた。
(多知川節子)

朝日新聞
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