ほんわか癒やし系のハスキー “愛犬日記”から生まれた写真集

 精悍なイメージが強いシベリアン・ハスキー。そのイメージとは違い、優しい顔と愛らしい仕草で、SNSで人気のハスキーの「文太」(8歳)。その日常を切り取った写真集『世界一平和な顔のハスキー 文太』(インプレス)が話題になっている。中学時代から「共に成長してきた」という飼い主のひなさんに思いを聞いた。

目がとろん、まったりお休み中 (インプレス提供)
目がとろん、まったりお休み中 (インプレス提供)

(末尾に写真集があります)

 文太は、「プピプピ文太」のアカウントでYouTube、Twitterにそれぞれ6万人を超えるフォロワーを持つハスキー犬のニュースター。そのさまざまな表情をペット写真家「アニマルラグーン」の小川晃代さんと湯沢祐介さん、そしてインプレス編集部が撮り下ろした。

 シルバーの毛に覆われたモフモフの体に、茶色のつぶらな瞳。アイラインくっきりの目が文太の一番のチャームポイント。海を見たり、花を見たり、ジャーキーをキャッチしたり……たくさんの写真から、きらきら瞳を輝かせて楽しむ様子が伝わってくる。

 撮影は3月末から2か月かけて行われた。その様子をインプレスの担当編集者が振り返る。

「文ちゃんは人懐こく、車が好きでした。2回目の撮影で車に乗る時に大興奮で(笑)。でも周りの人に迷惑をかけず、『待て』を聞くし、お利口でした。体が大きく目立つので、撮影時はアイドル並に目をひいていましたが、何よりも文ちゃんが楽しそうに公園を歩いたり走ったりしてくれてよかった。楽しさが写真にも表れているのではないかと思います」

 写真集には、随所に二次元バーコードが付いている。スマホで読み込むと、YouTube専用チャンネルに登録された撮影オフショットや動画を楽しむことができる仕組みだ。

「ファンの方々に人気の“動く文ちゃん”を届けたくて、動画コンテンツをふんだんに盛り込んだのがこの本の特徴です。SNSでも見られない貴重なショットや動画がたくさんあります」

 ふだんの文太との暮らしぶりをひなさんに聞いてみた。

「文太を迎えたのは、私が13歳の時です。犬が飼いたいと思い続けていて、ある時、母がシベリアン・ハスキーを迎えないかと家族に持ちかけてきました。母自身が昔からハスキーに憧れ、迎え入れる環境が整うのを待っていたというんです」

 その日から家族みんなで、しつけや運動量、歴史など、犬種について勉強し、それから文太を迎えることにしたという。

プ二プ二ほっぺもキュート (インプレス提供)
プ二プ二ほっぺもキュート (インプレス提供)

「来た時は6キロほどでしたが、想像以上にヤンチャでしたね。運動量が多いとわかっていましたが、何時間歩いても疲れない(笑)、家具もよく破壊されました。お散歩は6歳くらいまでは1日3回、家族と交代で、毎回1時間半は行っていました」

 文太と一緒に暮らして、ほかに驚いたことや、大変だったことは?

「とにかく甘えん坊で、何事においても理解力がすごいこと。ちゃんとしつければ本当にお利口になる。大変なのは暑さ対策ですね。撮影の時も、5月には氷を用意してもらいました。家では一日中エアコンで温度管理をして、散歩も暑くなる前や夜中に行くことで、文太の負担を最小限に抑えています」

 写真集には、撮り下ろしのほか、Twitterに載せたショットも載っている。ひなさんがTwitterを始めたのは、文太が6歳後半の昨年から。始めた理由は何だったのだろう。

「いくらたくさん写真を撮っても、その背景を人は忘れてしまうもの。だから“思い出を綴る”つもりで始めました。一緒にいられる間、悔いなく、文太にもずっと幸せを感じてもらうためにも……」

「世界一平和な顔のハスキー 文太」著者:プピプピ文太&インプレス編集部
「世界一平和な顔のハスキー 文太」著者:プピプピ文太&インプレス編集部

 もともと自己満足で始めたというTwitterは、いつの間にか、多くの人を癒すまでになり、文太も広く愛される存在になった。今度は写真集が「そばに置きたい一冊になれば有り難い」という。その一方で、巻末にはハスキーの特徴や飼う際の注意も記している。

「安易な気持ちで飼うと、人も犬も不幸になってしまいます。これから犬を飼おうと考えている方が、人より短い犬の一生に対する覚悟と責任を持って飼うと決めてくれることを願います」

「世界一平和な顔のハスキー 文太」
著者:プピプピ文太&インプレス編集部
発行:インプレス
価格:1200円+税 /96頁/ A5変形判
ツイッター プピプピ文太 @pupipupi_pupipi

藤村かおり
ペットライター。小説等の創作活動を経て90年代後半から、ペットの取材を手掛ける。2011年~2017年週刊朝日記者、2017年からsippoメインライター。丹念な取材と独自の目線から、動物と人の絆、動物と共に生きる人の心をすくい取る記事に定評がある。ペット関連の著書に『長寿猫』『明日にアクセス』など。現在は保護した黒猫、キジ猫と暮らす。

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