保護猫の家族探し「ネコのバス」が発進 乗車券はあのチョコで
食品メーカー「ネスレ日本」(神戸市)でペットフード事業を担う「ネスレ ピュリナ ペットケア」が、保護された猫と引き取り手とを結ぶ「ネコのバス」をつくった。保護猫を引き取ってくれる人を募る譲渡会を開く。
「ネスレ ピュリナ」が取り組む動物保護活動の一環。神戸市は昨年4月に猫の殺処分を減らすことなどを目的とした条例を施行しており、この条例の推進団体として設立された協議会にも加わっている。
「ネコのバス」は冷暖房設備を完備し、自走もできる。車内には、くつろげるようにソファが並べられ、猫用ベッドなどもある。「『猫カフェ』のように猫とたわむれることができる」(担当者)という。
引き取りたい猫がいれば、その場でアンケートに答え、「保護猫譲渡コーディネーター」の立ち会いのもとで猫の「保護主」と面談する。
そこで猫を家に迎え入れられる住環境であることなどが確認できれば、2週間の「トライアル期間」に移る。同期間の終了時に保護主との最終確認で合意すれば、正式に譲り渡されるという。
乗車には、その場で販売される、ネコのバスがデザインされたオリジナルパッケージのキットカット(税込み500円)の購入が必要で、猫と対面できる時間は1回当たり20分間。各地で譲渡会を開く予定で、売り上げはその運用資金に充てられる。
ネスレ日本の担当者は「猫の殺処分問題の解決をサポートするために、多くの人に来場していただき、保護猫と交流してもらう場を提供していきたい」と話している。
問い合わせは「ネスレ ピュリナ ペットケア お客様相談室」(0120・262・333)。
(野平悠一)
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