トレーラーハウスでおしゃれに猫譲渡会 ネコリパブリック
“楽しみながら、猫助け”をテーマにしたイベント「ネコ市ネコ座 with ピュリナ@シマホ~ホゴネコ文化祭~」が、4月8日、9日、埼玉県草加市の島忠ホームズ草加舎人店で開かれた。
“ネコ市ネコ座”は、全国の猫雑貨やアート作品などを販売する“ネコ市”と、保護猫について知るセミナーや猫と防災展、猫の写真展など“ネコ座”を合わせたイベント。商品の売上の一部は、保護猫カフェの運営費として寄付される予定だ。
イベントで最も注目されたのは、屋外に設置されたトレーラーハウスで行われた保護猫の譲渡会。保護猫カフェを運営する「ネコリパブリック」と「ネスレ日本 ネスレ ピュリナ ペットケア」の共催で、今回のためにトレーラーハウスをレンタルし、譲渡会用に改装した。譲渡会には、会場周辺の個人やNPO団体が保護している子猫から成猫まで14匹が集まった。
譲渡会に参加するためには、10分ほどの保護猫ビデオセミナーを受ける必要があり、参加者たちは、野良猫の悲しい現状などを伝えるビデオを真剣に見入っていた。
譲渡会の順番待ちをしていた30代の夫婦は「うちにも元捨て猫のやんちゃな子がいて、きょうだい猫を迎えるなら絶対に保護猫と思っていました」と話していた。
イベントの企画・運営は、“自走型”の保護ネコカフェを運営しているネコリパブリック。猫助けイベントの収益で、保護猫に関する知識を普及させ、保護猫活動を広めるために各地で“ネコ市ネコ座”を開いている。
ネコリパブリック代表の河瀬麻花さんに話を聞いた。
――なぜ、譲渡会場をトレーラーハウスにしたのですか?
「保護猫は汚いとか怖い、かわいそうといったイメージを一新したいという思いから、トレーラーハウスを譲渡会の会場に選びました。猫たちにとっても快適な空間で、譲渡会をもっとおしゃれに、かわいくすれば、保護猫のことを知らない方々も来やすくなるのではないかと考えました。
将来的には、トレーラーハウスを使って各地で譲渡会、保護猫カフェが開けたらいいですね。それをどう収益につなげて、継続させていくかについては課題です。今年は“保護猫文化元年”として、トレーラーハウスをはじめとして、保護猫プラスアルファのことを色々やっていきたいです」
――参加者の方へはどんなことを期待しますか。
「猫好きの方はもちろん、ホームセンターにたまたま来店された方も、保護猫やネコリパの活動について知ってもらうことで、少しでも猫助けに参加したなと思っていただければ嬉しいです。譲渡会参加希望の方にはビデオセミナーを受けていただきますが、保護猫の現状、多頭飼育崩壊現場のことを少しでも知ってもらい、猫を見た目だけで『かわいい』と言っていた人の心にも爪痕を残したいです」
なお、里親になるためには、面談や飼育環境の確認などの審査があり、当日譲渡は受け付けていない。
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