耳先カットって何? おしえて!しっぽ情報局 vol.29
道を歩けば時折出会う、野良猫(飼い主のいない猫)たち…。近寄って見てみると、耳の先が少し切れていることがありませんか? 地域によっては、ほとんどの野良猫たちの耳先が欠けていたりします。どうしてでしょうか?
※この記事は集英社クッキーで連載中の「路地裏しっぽ診療所」(斉藤倫・作)とsippoとのコラボ連載です。
「ケンカで切れちゃったのかな?」「もしかして虐待で人に切られた!?」
確かに猫同士のケンカで耳に傷がつくこともありますが、キレイに先がカットされている場合は違うでしょう。実はこの耳先カットは「避妊・去勢手術が済んでいる猫」だという大事な目印なんです。
個人でTNRをされている場合、まれに耳先カットをされていないことがあります。その場合、未手術だと思われてまた捕獲され、手術の為に再びお腹を切られる…という可能性があります。(オスは見て判ることが多いですが、メスは時間が経つと手術跡が薄れ、開腹してみないと判らない場合が多いです)
必要のない捕獲や麻酔のリスクは、猫たちにとって大きな負担になる為、避けなくてはなりません。では、耳先をカットする事は、負担にはならないのでしょうか?
オス猫は右耳、メス猫は左耳をカットする…とも言われていますが、これは完全に統一されているわけではありません。手術をしてもらう動物病院に、その都度「オスは右、メスは左、V字カットで」とお願いします。
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動物が苦手な女子大生・雨野なずなは、ボロボロの放浪犬を拾ったことをきっかけに、動物病院で働くことに。そこで様々な理由で傷ついた動物たちと触れ合ったなずなは、ペットが直面する“現実”を知っていく。なずなを通し、人間と動物たちのあり方を描く作品。
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