同じ柴犬でも個性それぞれ 仲良し「柴犬3兄弟 ひなあおそら」
フォロワー数21万人超、インスタグラムで大人気の「柴犬3兄弟 ひなあおそら」。お兄ちゃん「ひなた」(日向)に、次男が「あおい」(蒼生)、末っ子は「そら」(空)。4ヶ月違いで、全員6歳の男の子だ。彼らの魅力を探りに、仙台に行った。
(末尾に写真特集があります)
黒柴は「ひなた」と「あおい」。パッと見ただけでは区別がつかないけれど、見分けるポイントは茶色部分の色の濃さ。マロ眉と手足の色が濃いのが「ひなた」で、薄いのが「あおい」だ。「ひなた」はがっちりとした体格で、「あおい」の胸には白い下着のような模様がある。飼い主のyu matsuさんいわく「ブラジャー」。そして、3匹の中でも小柄な赤柴が「そら」だ。
yu matsuさん一家は、大学生の娘さんのいる3人家族で、娘さんが小学生のころまで2匹のミックス犬と暮らしていた。最初の子がおよそ10年、次の子は18歳まで生きた。「次に犬と暮らすときも多頭飼いがいい」と話し合っていたところ、2011年4月に「ひなた」と出会った。続いて「あおい」を迎え入れた。
「『あおい』はきちんとしつけをしなかったんですが、『ひなた』のおかげでとてもおりこう、粗相もしませんでした。『ひなた』がきっちり教育をしてくれたんでしょうね。『あおい』も『ひなた』の真似ばかりしていました」
その後「そら」が加わり、「ひなた」の弟教育も続いたのだけれど、末っ子はちょっとどんくさかった。
「『ひなた』と『あおい』は、よく追いかけっこをして遊ぶんですが、『そら』はそれに入れずウロウロ。必死でお兄ちゃん達についていく感じ。はりきるのは、食べ物の時だけかもしれません。性格も末っ子気質で、いちばん甘えん坊。いつも誰かにくっついていないとダメで、『そら』だけは私の布団に入ってくるんです」
もっとも柴犬らしい性格だといわれているのは「ひなた」。いたずら好きでビビり、ボール投げが大好きだ。「あおい」は運動神経が抜群。器用さもダントツで、教えてもいないのに、家中のドアを開けられるんだとか。そして「丸い目で一点を見つめていたり、気づくとカーテンの下にいる」という、ちょっと“不思議ちゃん”なところも魅力のひとつだという。それを聞いて、部屋を見渡すと、椅子や壁など所々破壊された形跡を発見した。
「犯人はおそらく『ひなた』か『そら』。小さな頃、やんちゃで。今でも突然けんかが始まったりしますよ。我が家のソファはすっかり彼らに占領されていますし、毎日、子どもの世話をしている気分です(笑)」
お散歩は日に3回。朝と夕方にしっかり30分、寝る前に10分。雨の日も、雪の日も、台風の日も毎日出かける。朝担当のお父さんは「2匹一緒に散歩なんて無理、3匹なんて絶対無理!」と言いながらも、いつの間にか3匹にメロメロになっていたという。
個性豊かな3匹との暮らしは、笑顔が絶えない。でも、多頭飼いならではの苦労もありそうだが……。
「フードや病院代は3倍ですが、抜け毛は掃除機をかければいい、お散歩は3匹一緒に行けるから楽」とyu matsuさん。
「外出して帰宅すると、必ずみんなが大喜びで出迎えてくれるんです。それがうれしくて! 『ひなた』がボールをくわえて『遊んで』と来るところ、『あおい』のマイペースさ、『そら』の甘えん坊でべったりなところも、たまらなくかわいいんです」
インスタグラムでは、そんな彼らの何気ない日常を見ることができる。おやつ待ちに整列する3匹や、テーブルにあごを乗せたままじっとしている「動かない動画」も注目。くせになると評判、『ひなあおそら』が人気となったきっかけでもある。
仙台はこれから寒さ本番だけど、3匹は雪が大好き。この冬は、庭駆けまわる『ひなあおそら』の姿も見られそうだ。
(小見山友子)
インスタグラム @hinaorora
ブログ https://ameblo.jp/macontact/
書籍『柴犬3兄弟ひなあおそら わんダフルに生きる31の言葉』(KADOKAWA)yu matsu著も好評発売中。
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