「1匹でも多く猫を救いたい」 古民家の保護猫カフェで活動中

保護猫カフェをひらいた田畑智真紀さん(50)=富山市の「月猫カフェ」
保護猫カフェをひらいた田畑智真紀さん(50)=富山市の「月猫カフェ」

■喜びと責任、伝えたい

 富山市郊外の古民家に今年6月、猫と触れ合える喫茶店「月猫カフェ」を開いた。


 15匹いる猫は全て飼い主の事情で飼えなくなり、ボランティアなどを介して引き受けた「保護猫」たち。利用者は大正~昭和初期に建てられた古民家のモダンな「和」の雰囲気の中で猫たちと遊び、条件が合えば、「里親」として引き取ることができる。10月末までに10匹が新しい家族に迎えられたという。


「猫と一緒に過ごしながら、なぜ猫たちがここにいるのかを考えて欲しい」


 2009年の秋、夫が職場に迷い込んだ猫を自宅に連れ帰り、猫との暮らしが始まった。「もう1匹いたら猫も楽しいかな」。別の猫を探す中で、保護猫の里親捜しをするボランティアの人たちと出会い、活動を手伝うようになった。


 飼い主の高齢者が施設に入所することになったり、無秩序に繁殖させすぎて世話ができなくなる「多頭飼育崩壊」だったり、様々な理由で保護される猫は後を絶たない。1匹でも多くの猫を救おうと、猫カフェの運営を思いついた。


 カフェでの活動を通じ、猫を家族の仲間にしようとする人たちに伝えたいのが猫を飼う喜びと責任だ。


「完全に室内だけで飼う」「不妊手術を受けさせる」「猫が死ぬまで愛育する」


 病気や事故に遭う機会を減らし、最期の日まで責任を持って世話をして欲しい。人のためにも猫のためにも必要な「3原則」だと考えている。


 月猫カフェで里親を待つ猫たちは、見た目も性格も様々。オスの「たまじい」は16歳で落ち着きがある。長毛のオス「アーサー」は「猫づきあい」は苦手だが人なつっこい。


 カフェには、保護猫に関心があるボランティアたちが集い、猫の世話などを手伝う。自宅で猫が飼えないため毎週のように来店する常連客もいるという。


「忙しい毎日、たまには猫の時間で過ごしてみれば」


 ◆


 月猫カフェ(076・456・1400)富山市中布目20 料金は1ドリンク付きで1時間1200円、2時間1800円、3時間2500円。金、土、日曜の午前11~午後7時営業。小学生以下は入場不可。


(山西厚)


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朝日新聞
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