滝川クリステルさんら講演 動物臨床医学会の大会
大阪市で開かれた動物臨床医学会の年次大会で19日、市民公開のトークショーが開かれた。一般財団法人「クリステル・ヴィ・アンサンブル」を主催するフリーアナウンサーの滝川クリステルさんと、「猛禽類医学研究所」代表の獣医師、斉藤慶輔さんが「共に、生きる。~犬猫と、野生動物と」と題して意見を交わした。
斉藤さんは「国の天然記念物のオオワシやオジロワシなどが、狩猟で撃たれたエゾシカの死体とともに鉛弾の破片を食べ、鉛中毒になり死亡している。鉛中毒を根絶するためには、全国の狩猟から鉛弾の撤廃が唯一の解決策だ」と話した。
滝川さんは「共に、生きる」をテーマに取り組んでいる、2020年に犬猫の殺処分ゼロを目指す「プロジェクトゼロ」や、絶滅に瀕した野生動物を守る「プロジェクトレッド」などを紹介。以前から齋藤さんの活動へ支援を行っており、「私たちにできることの1つは啓発活動」と、「狩猟における鉛弾の使用禁止」を求める署名活動への参加を呼びかけた。
年次大会では、猫の専門病院「東京猫医療センター」の服部幸獣医師による動物看護士向けのセミナー「猫のことをもっと知ろう~猫と猫オーナーの世界~」(協賛:メリアル・ジャパン、ベーリンガーインゲルハイム ベトメディカジャパン)も開かれた。
セミナーは、スマホで投票できるツールを使い、聴講者らが服部さんからの質問に回答しながら進行。「ワクチン接種をしている猫の割合は?」の質問には、実際の接種率が8~10%程度なのに対し、会場では50%ほどと答える人が多く、認識のギャップが鮮明になる場面もあった。服部さんは「獣医療従事者として、犬とは違う猫という生き物の特性をきちんと理解し、猫のオーナーさんと向き合ってほしい」と話した。
sippoのおすすめ企画
「sippoストーリー」は、みなさまの投稿でつくるコーナーです。飼い主さんだけが知っている、ペットとのとっておきのストーリーを、かわいい写真とともにご紹介します!
LINE公式アカウントとメルマガでお届けします。