拾われた子猫が“お太りさま猫”に 「ぐっぴー」待望の写真集
ぽっちゃりボディとタレ目の困り顔で、スター猫となった「ぐっぴー」(5歳、オス)の写真集が11月に出版されることになった。飼い主の「さきさん」「ともさん」に、「ぐっぴー」との出会いや生活について聞いた。
(末尾に写真特集があります)
「ぐっぴー」が子猫の時に拾われたということはあまり知られていないかもしれない。駐車場で瀕死の状態でいたところを、飼い主のさきさんに発見されたのだ。
「日曜日で開いている病院がない中、ようやく見つけた病院で体温を計ってもらったら、35度しかなくて……。必死で温めました。食べ物も受け付けない様子だったけれど、無理やり水を飲ませたら、パッと目を開けたんです」
小学生の頃から猫を飼っていたというさきさん。先住猫の介護経験があったからこそ、すぐに対処できたという。
「先住猫は『茶っピー』という名前で、12歳11ヶ月まで生きました。顔は『ぐっぴー』に似ていませんが、同じ茶トラで、体は『ぐっぴー』より大きい12キロ。でも、亡くなる直前は2キロまで落ちてしまって……。病気だったので覚悟はしていたつもりですが、今でも最期の顔は忘れられません」
その愛猫を失って半年後、同じ模様の子猫「ぐっぴー」を拾った。運命を感じずにはいられなかった。
穏やかな性格の「ぐっぴー」は、すくすくと成長した。拾った当時はジャケットのポケットに入るサイズだったが、今では貫禄の“お太りさま猫”になったという。
だが、取材で実際に会った「ぐっぴー」は思っていたより太っていない。どうやら肉感がやわらかいため、太ってみえる“ぽっちゃりさん”のようだ。体重は7.5キロだという。
驚きだったのは、初対面とは思えないほどの人懐っこさだ。
「『ぐっぴー』は人が大好きで、いつも人の側にいるんですよ。私がソファに乗れば自分も乗る、トイレに行けばついて来る、ご飯を食べれば自分も食べる(笑)。苦手なものを挙げるとしたら掃除機ですね。たまに、動いていない掃除機に向かって猫パンチをしています(笑)」
出会いからちょうど5年目の今年11月、「ぐっぴー」初の写真集『お太りさま猫 ぐっぴー ぐぴ本』 (小学館) が出版されることになった。
「感無量です。まだ現実味はありませんが、奇跡ですね。『ぐっぴー』は普通の猫ですから。写真はインスタに未投稿のものばかりで構成しました。ほかに『ぐっぴー』の日常なども紹介しています。一度読んで終わりではなく、何度でも楽しんでもらえる本にしたくて、随所にこだわりを詰めていて。特製ステッカーと『ぐっぴー』のお面のおまけが付くんです」
さきさん、ともさんにとって、「ぐっぴー」はどんな存在なのか聞いてみた。
「子どもですね。毎日『ぐっぴー』がいるから、早く家に帰ろうって思うんです。朝起きると『ぐっぴー』が私の顔を舐めてきたり、膝の上に乗っていた『ぐっぴー』が振り返って見つめてきたり。出社前にやられるので困っちゃいますが(笑)。『ぐっぴー』がいることで、毎日が幸せでいっぱいです」
(写真・文 小見山友子)
たぶん11月2日生まれ。名前の由来は「GOOD」+「HAPPY」の掛け合わせ。インスタグラムのフォロワー数は9万人を越えている (2017年11月現在)。
Instagram @gupitaro / Twitter @Gupitaro1102
著/さきとも
発行元/小学館
定価/本体1,300円+税
発売日/11月27日
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