猫好きが集めた夢二の絵画など300点を紹介、「猫まみれ展」
猫が描かれた絵画や彫刻、陶磁など約300点を集めた「招き猫亭コレクション 猫まみれ展」が北海道旭川市の道立旭川美術館で開かれている。役者絵が禁じられていた時期に役者の顔を猫に変えた浮世絵など、昔の風俗を伝える作品もある。28日まで。
展示品は「招き猫亭」を名乗る猫好きの美術愛好家が収集したもので、全国で巡回展が開かれている。美人画の竹久夢二、パリで挿絵やポスターを数多く手がけたテオフィル・A・スタンラン、ポップアートのアンディ・ウォーホルなど、大家の作品も並ぶ。
14日には見どころ解説も行われ、村山史歩主任学芸員は「おもちゃ絵(子供向けの浮世絵)や、群馬県太田市の殿様が描き、ネズミよけのお守りとして養蚕農家の床の間に飾られた『新田猫』の絵など、良い状態で残っているものは少ない貴重な作品もあるので、楽しんで」と話していた。
月曜休館。観覧料は大人千円、高校・大学生600円、小中学生300円。問い合わせは同館(0166・25・2577)へ。
(渕沢貴子)
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