希少動物おそうノネコ、捕獲して譲渡できなければ「安楽死」も
環境省は19日、奄美大島のアマミノクロウサギなど希少動物を襲う野生化した猫(ノネコ)の管理計画を、近く策定することを明らかにした。山中のノネコの捕獲や一時収容などの扱いをまとめる。捕獲後は譲渡する予定だが、数が多いため、引き取り手が見つからない場合の安楽死も検討しているという。
奄美などの世界自然遺産登録に向け、生態系の保護対策を話し合う奄美市での会合で、那覇自然環境事務所の西村学所長が説明した。管理計画は県や地元5市町村とともに策定する。行政機関が安楽死の可能性に言及するのは初めて。
東京・小笠原諸島では、希少鳥を襲うノネコを捕獲後、愛猫家に飼ってもらう事業が続く。奄美大島でも譲渡を想定するが、ノネコの推定生息数が600~1200匹と格段に多く、引き取り手が見つからない個体が出る可能性がある。
一方、森林総合研究所の山田文雄特任研究員はノネコ1匹が1年間に食べるクロウサギは40匹前後との研究事例も踏まえ、「早急に捕獲に踏み切らないと、島の希少種が絶滅してしまう」と訴えている。
(外尾誠)
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