挑戦続け、救助犬になった「じゃがいも」 飯舘村の復興シンボル
福島県飯舘村で生まれ、11度目の挑戦で災害救助犬に認定されたオスの雑種犬「じゃがいも」が14日、飯舘村のPR大使に任命された。失敗してもへこたれない――。そんな姿で村民を勇気づけてきた「じゃがいも」が、今度は復興に邁進(まいしん)する村の姿を伝えていく。
村にオープンした道の駅「までい館」。「避難して頑張ったじゃがいもの努力は、村民の姿に重なる」(村担当者)とこの日、じゃがいもはPR大使に任命された。多くの見物客の前で、人を捜し出す災害救助のデモンストレーションも披露。「ワン」とひと鳴き、見事に捜し当てた。
原発事故に伴う飼い主の避難により、岐阜市のNPO法人「日本動物介護センター」(山口常夫理事長)に預けられたじゃがいも。
「村民を元気づけたい」と災害救助犬の試験に挑戦したが、10回続けて失敗。人を見つける課題では緊張で鳴き声が出ず、時間切れになることが多かった。
だが、今年6月の11回目のチャレンジは、制限時間10分のところ、5分ほどで課題を達成し、合格。「まるで違う犬のようだった」と山口さん。「村の避難指示が解除され、すばらしい道の駅ができるまで待っていたのでは」とじゃがいもの成長に喜んでいた。
(茶井祐輝)
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