殺処分ゼロへ、セカオワの「汽車」登場 ツアーのオブジェを寄贈
鉄道のない広島県神石高原町に、「汽車」がやってきた――。寄贈したのは人気バンド「SEKAI NO OWARI(セカイノオワリ)」(セカオワ)。昨年の全国ツアーで使用されたオブジェだ。セカオワは動物の殺処分ゼロをめざすNPO法人を支援しており、PRになればという思いが込められているという。
セカオワは、犬の殺処分ゼロに取り組むNPO法人「ピースウィンズ・ジャパン」(PWJ)とともに、昨年から動物殺処分ゼロ支援プロジェクトをスタート。支援ソング「Hey Ho」や支援ライブの収益などを寄付。募金も含めた寄付額は、昨年度末で約9750万円に上る。
オブジェは高さ約3・7メートル、長さ約4・8メートル、幅約2・5メートルの木製。昨年の全国ツアーで会場入り口に飾られたもので、体験型観光公園「神石高原ティアガルテン」(上豊松)に設置され、21日から公開された。同公園はPWJの犬舎に隣接。PWJも運営に協力していることから、神石高原町を訪れるきっかけになればと寄贈されたという。
PWJのプロジェクトリーダーの大西純子さん(45)は「この公園は動物と人との共生を考える場所。セカオワの汽車を見ていただき、殺処分をなくすというメッセージが広く伝われば」と話した。
入園料500円(小学生以上、3カ月間利用可)。問い合わせは、神石高原ティアガルテン(0847・82・2823)へ。
(広津興一)
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