歩けない犬猫も、バッグで一緒にお散歩 デニム染色会社が開発

散歩用の道具を持ち運べるミニバッグを持つ坂本麗名さん。手前が「お散歩バッグ」=広島県福山市
散歩用の道具を持ち運べるミニバッグを持つ坂本麗名さん。手前が「お散歩バッグ」=広島県福山市

 年をとり体が弱ったペットと、どう付き合っていくか――。ペットの平均寿命が延びる中、そんな思いを抱える飼い主に応える商品を、デニム用の糸を染色する「坂本デニム」(広島県福山市神辺町)が開発した。老齢で歩けない小型犬や猫も散歩に連れていけるデニム製の「お散歩バッグ」だ。


 重さ5~6キロまで耐えられる設計で、高さ26センチ、幅40センチ、奥行き14・5センチのショルダーバッグ。ポケット部分に袋やスコップが入り、洗濯もできる。


 愛玩動物飼養管理士1級の資格を持つ同社の坂本麗名さん(28)が、動物看護などを教える専門学校や動物介護の事業者の意見を採り入れて開発した。


 約10年前、愛犬が老いて足腰が弱った時、介護用品が十分に普及していないことを痛感した。「お散歩バッグ」を含む犬用商品のブランドは、愛犬の名前から「Rassie(ラッシー)」と名付けた。


 老齢になったペットの飼育への関心は高い。一般社団法人「ペットフード協会」が昨年実施した調査によると、犬と猫の平均寿命は昨年までの5年間、延びている傾向にあるという。

 

小型犬が入る「お散歩バッグ」=坂本デニム提供
小型犬が入る「お散歩バッグ」=坂本デニム提供

 犬や猫を飼いたいと思う人が「あったらいいと思う飼育サービス」(複数回答)について、回答者の約28%が「高齢で飼育不可能な場合の受け入れ施設提供サービス」を、約16%が「老化したペットの世話対応サービス」を挙げた。


 坂本さんは「職人が縫製していて、丈夫で安心。犬との暮らしを長く支える力になりたい」と話す。お散歩バッグは税込み2万7千円。同社ホームページのほか、同市松永町の犬・猫雑貨店「ひげとしっぽ」などで販売。ペットの歩行補助具「ハーネス」の開発も進めている。


(橋本拓樹)

朝日新聞
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