あらためて思い出す川島なお美さんのこと
所属している文化人団体「エンジン01文化戦略会議」のメンバー百数十人と、茨城県水戸市で「オープンカレッジ」という講義をしてきたことは前回も書かせていただきました。
「われら動物愛護委員会」の講座に飛び入り参加してくださった倍賞千恵子さんから、「なお美ちゃん」のお話が出ました。
そう、川島なお美さんのことです。15年9月24日、54歳という若さで天に召された川島なお美さんは、「エンジン01~」のメンバーであり、「動物愛護委員会」の中心的存在でもありました。
募金や署名活動をするとき、なお美さんが立ってくださると、多くの方が立ち止まって、私たちの訴えに耳を傾けてくれました。
私たち動物愛護委員会は、いまでも、なお美さんのご遺族や事務所の方にご理解をちょうだいし、なお美さんが愛犬2匹を抱いたポスターやチラシを使わせていただいています。
そこに書かれているのは「飼いとげよう。」というコピー。動物愛護活動をされている方の中には、「いま、犬や猫と暮らしている方たちが、責任をもって飼いとげたなら、殺処分を始めとする犬や猫の諸問題はずいぶん解決できる」とおっしゃる方もいらっしゃいます。
倍賞千恵子さんは、なお美さんが亡くなる前年、倍賞さんの北海道のお家に愛犬と共に訪ねてきたときの話をしてくださいました。大自然の中で愛犬と戯れながら、本当に楽しそうにしていらしたというなお美さん。その翌年1月にシナモンちゃんが。そして9月にご自身が天に召されることをなお美さんはわかっていらしたのか否か……。この話になると、私たち「動物愛護委員会」のメンバーはいつも泣いてしまいます。
以前も書かせていただきましたが、そのシナモンちゃんが産んだココナツちゃんは、なお美さんのマネジャーだった女性が共に暮らしていてくださり、なお美さんのご主人のパティシエ、鎧塚俊彦さんも時折、ココナツちゃんに会いに来るそうです。
その鎧塚さんもまた「エンジン01~」において熱心に活動をされている会員さんのお一人です。動物愛護の話とは少し逸れてしまうのですが、今回の「オープンカレッジin水戸」のラストに行われた、秋元康さんプロデュースのカラオケ大会で、鎧塚さんは司会をかってでてくださいました。
林真理子さんが『PPAP』、勝間和代さんが『アナと雪の女王』、堀江貴文さんがダンスを完コピしながら『恋』を歌い、それぞれ、ちゃんと(!)扮装もしている、という本格的なカラオケ大会。
鎧塚さんは、参加者全員の“練習ぶり”や“衣装や小道具調達”にまつわるエピソードをくまなく“取材”してくださり、それを織り込みながら、完璧にカラオケ大会を仕切ってくださいました。
なお美さんの告別式の際、弔辞を読んだ林真理子さんは、なお美さんの遺影の前で「あなたの最愛の人、鎧塚さんを決して孤独にはしません。私たち仲間が友情で支えます。だから安心してください」としのばれました。
私と川島なお美さんは、“犬”や“動物愛護”でつながっていたので、その御縁で鎧塚さんともお話をさせていただくようになりました。
改めて、犬は家族の一員。そして、その犬でつながる人との素晴らしい出会いや御縁がたくさんあるものだと、倍賞千恵子さん、林真理子さん、そして鎧塚俊彦さんら、「エンジン01~」の会員さんたちから教えていただいた気がします。もちろん、その中心にいらした川島なお美さんからも……。
また、色々な意味で気持ちが引き締まりました。
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