「ノネコ」防止に 飼い猫にチップ、屋外飼育なら手術も義務化

アマミノクロウサギをくわえるノネコ=環境省奄美野生生物保護センター提供、2008年6月撮影
アマミノクロウサギをくわえるノネコ=環境省奄美野生生物保護センター提供、2008年6月撮影

 野生化した猫(ノネコ)がアマミノクロウサギなどの希少動物を襲う問題を受け、奄美大島の5市町村は新年度から、飼い猫へのマイクロチップ装着や屋外で飼う猫への不妊去勢手術を、飼い主に義務化する。ノネコの元となる野良猫を減らすのが主な狙いで、猫を5匹以上飼う場合は許可制にする。

 

 

■5市町村が条例改正

 飼い猫の適正飼育に関する5市町村共通の条例改正案を、24日までにそれぞれの議会が可決し、足並みをそろえた。2011年10月に施行された従来の共通条例は、飼い猫の登録は義務付けていたが、チップ装着や手術は努力規定だった。


 ノネコ問題は島が目指す世界自然遺産登録の課題の一つで、今夏にも予定されるユネスコ諮問機関による現地視察を前に対策を強化した。新年度からはノネコの捕獲も始まる予定で、捕った猫に飼い主がいるかどうかを、チップの有無で確かめる目的もある。


 チップ装着が義務づけられるのは、4月以降に新たに登録する猫が対象。費用は1匹約5千円で、奄美市は200匹分を助成する。屋外で飼う猫の手術や5匹以上を飼う場合の許可は、10月から必要になるという。市環境対策課は「広報誌などで新制度の周知に努めたい」とする。


 その一方、各自治体の議員からは今回の改正案に含まれなかった罰則の必要性を指摘する声もあり、今後の検討課題となった。


(外尾誠)


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