作家とペットのすてきな関係! 犬猫への深い愛と素顔を紹介

作家と飼い犬や飼い猫の写真が展示されている=高知県立文学館
作家と飼い犬や飼い猫の写真が展示されている=高知県立文学館

 作家とその飼い犬や飼い猫の関係に焦点を当てた展覧会「犬、猫、作家。~作家とペットの素敵(すてき)な関係~」が、高知市の県立文学館で開かれている。安岡章太郎、寺田寅彦、大原富枝など県ゆかりの作家7人と、その飼い犬や飼い猫の写真や登場する作品を紹介している。


 高知市出身の作家の安岡章太郎(1920~2013)には、コンタという愛犬がいた。会場ではコンタとほほえむ安岡の写真や、コンタを題材にした小説「愛犬物語」を展示している。


 少年時代を高知で過ごした物理学者で随筆家の寺田寅彦(1878~1935)は、ネズミ捕りのため40代で初めてネコを飼う。今回の企画展では、寺田の随筆「子猫」から「私は猫に対して感ずるような純粋なあたたかい愛情を人間に対していだく事のできないのを残念に思う」という一説を紹介。飼い猫に対する深い愛情が感じられる。


 また、展覧会では、本山町出身の大原富枝(1912~2000)の愛犬を題材にした小説「山霊への恋文」と直筆原稿のほか、イヌやネコと人間の歴史のパネル、日本各地の招き猫、イヌの置物も展示されている。イヌやネコを題材にした本を集めたコーナーもある。

大原富枝の「山霊への恋文」は愛犬がいなくなるいきさつを書いた小説。直筆原稿には「犬や猫」の文字も見える=高知県立文学館
大原富枝の「山霊への恋文」は愛犬がいなくなるいきさつを書いた小説。直筆原稿には「犬や猫」の文字も見える=高知県立文学館

 文学館主幹の谷岡真衣さん(38)は「イヌやネコは作家にインスピレーションを与えていた。とっつきにくい作家も、イヌやネコと一緒だと身近に感じると思う。作家の新たな一面を見てほしい」と話している。


 3月20日まで、大人500円、高校生以下無料。飼い犬、飼い猫の写真を持参すると400円になる。問い合わせは文学館(088・822・0231)へ。


(森岡みづほ)

朝日新聞
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