「この子の力、社会に生かしたい」 警察犬の訓練士・朝重さん
■この子、社会に生かしたい
行方不明者の捜索などに協力する嘱託警察犬。訓練士の朝重(ともしげ)純代さん(61)=千葉県習志野市実籾1丁目=と、相棒のゴールデンレトリバー「ジャック・アト・マイハート号」(オス、7歳)は11月の訓練競技会で、人のにおいがついた5枚の布を嗅ぎ分ける「臭気選別」の部で2年連続の優勝に輝いた。「集中力を切らさずに、よく頑張ってくれた」
ジャックは体長1・2メートル、体重33キロ。以前は犬と一緒に踊るドッグダンスの大会に出ていたが、友人に誘われて嘱託警察犬を目指した。「この子の力を社会に生かしたい」と半年間、毎日練習を重ね、5年前に試験に合格した。
「ベストパートナーであり子どものような存在。毎晩同じ布団で寝ている」。これまで30件以上の捜索にジャックと参加。昨年、自宅を出たまま行方が分からなくなった90代の男性の捜索に加わった際は、男性の枕カバーのにおいを頼りに自宅から数キロ離れた所で男性を無事に発見した。
他の犬を訓練する資格も取った。かみ癖がひどいなどの理由で保健所に犬を持ち込む飼い主もいる。「ジャックを育てた経験を生かして犬の悪い癖を直し、不幸な犬が増えないようにしたい」
(藤井宏太)
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