道に落ちていたソーセージ、食べた犬が死ぬ 農薬の成分検出

農薬が入ったソーセージが落ちていた現場=和歌山市提供
農薬が入ったソーセージが落ちていた現場=和歌山市提供

 和歌山市内で路上に落ちていたソーセージを食べた犬が死に、ソーセージの残りから農薬の成分が検出されたと市が18日発表した。和歌山県警は何者かが放置したとみて動物愛護法違反の疑いで調べている。

 市によると、11日午後4時ごろ、和歌山市小雑賀の住宅街で70代女性の飼い犬(雑種、メス)が路上のソーセージ1本を口にしてうずくまった。女性は犬を散歩させており、動物病院に運んだがすでに死んでいた。市衛生研究所がソーセージを調べたところ、農薬成分のメソミルが検出された。

農薬が検出されたソーセージ=和歌山市衛生研究所
農薬が検出されたソーセージ=和歌山市衛生研究所

 メソミルは青色の粉末で弱い硫黄臭があり、害虫駆除に使われる劇物。仮に体重1キロの動物が17~50ミリグラム食べると約半数が死ぬという。購入するには毒劇物取締法上、氏名などの記載が必要という。

朝日新聞
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