猫は実は甘えん坊だった! 飼ってみて分かった嬉しい誤算
猫は気分屋でそっけない、なんて聞きますが、我が家の猫は甘えん坊だと思います。
甘えるという感情は、どうして起きるのか、いつも不思議に思います。子どもがお母さんに甘えるのと同じなのでしょうが、自分自身に置き換えても、あまりに昔過ぎてその感情が思い出せません。
では、私も自分より10倍くらい大きな生き物に飼われていたら、飼い主に甘えたくなるのでしょうか……。想像してみましたが、自分より巨大な生物に飼われるなんて、甘えるというより、恐怖でしかありません。自分に置き換えても意味がありませんでした。
とにかく猫らは毎日甘えてきますが、2匹それぞれ甘え方は違います。
初対面の頃から人懐っこい猫のあんずは、人間が家にいると、ほとんど近くにいます。
ひざに乗ったり、身体をぴったりつけたり、おしゃべり(ニャオと鳴く)して、なでろとせがんだり、分かりやすい甘えです。
究極の甘え行動“ふみふみ”は毎日の日課です。ソファにいる私の脇腹やお尻の横の部分を両手でふみふみ、ふみふみと、ゴロゴロと喉を鳴らしながら、飽きずに延々やっています。もっと強めに踏んでくれれば、コリの解消にもなりますが、力が弱いのでいやし以外の効果は今のところありません。
名前を呼べば、眠い時以外は返事をするし、まるで犬のようなあんずです。
一方、人見知り&猫見知りで、ビビり体質のモモは、突然猛烈に甘えだします。
さっきまで寝ていたのに突然、高い声で鳴きながら足元にまとわりついてきたり、お腹を見せて“かわいさアピール”をしたり……。あんずがいつも一定に甘えているのに比べて、モモは瞬間的に強く甘える印象です。
モモが特に甘えるのは、朝ごはんを食べた後と、私が寝る準備を始めたときです。
私が寝る前はソワソワし出して、まだ寝ないで~と言っているかのように、足にまとわりついたり、寝室前に先回りしたり、私が寝室に引っ込むのを阻止しようとします。
その時、私が寝ずにソファに座ると、安心したようにそばに座ります。座るだけで、それ以上甘えないのも、また不思議です。
また、室内干しをしているときは、なぜか必ず駆け寄ってきて、甘え声を出しますが、こればっかりは、理由が分かりません。
猫という生き物は、人間に対してつかず離れず、もっとそっけないと思っていましたが、飼ってみると、大人になっても甘えん坊であることは意外な発見でした。
確かにほとんどの野良猫はそっけないけど、家猫の場合は、甘えん坊であることが多いのかもしれません。猫を飼ったのは今の2匹が初めてなので、統計的な話は分からないけど、私にとっては嬉しい誤算でした。
(ヤスダユキ)
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