犬に混合ワクチンが必要な訳 致死率や感染力が高い病気を防ぐ

(写真は本文と関係ありません)
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 混合ワクチンって、どんな病気から体を守っているんですか?などと質問を受けることがあります。


 そこで、混合ワクチンで予防できる主な感染症と、症状を見ていきましょう。


・犬ジステンパー
発熱、目やに、鼻水、くしゃみ、食欲低下、下痢、神経症状など致死率最も高い


・犬伝染性肝炎
嘔吐(おうと)、下痢、発熱、食欲低下、目の白濁、子犬の突然死


・犬パルボウイルス感染症
腸炎型:血便下痢、嘔吐
心筋炎型:突然の呼吸困難で死亡


・犬アデノウイルス2型感染症
せき、鼻水、発熱、肺炎、へんとう炎など


・犬パラインフルエンザ
鼻水、激しいせき、へんとう炎など


 これらが主な感染症です。他にも、コロナウイルス、レプトスピラがあります。


 レプトスピラは人獣共通感染症でもあり、最悪、死に追いやられる怖い感染症の一つです。


 実際にかかることはまれですが致死率が高いジステンパーや、感染力が高く、致死率もある程度高いパルボウイルスなどもあります。


 飼い主自身を守る意味でも、愛犬を守るためにも、防げるものならば、防いだ方がいいです。


 次回は、ワクチンの回数について。1年に1回? それとも3年に1回でいいの?という疑問にお答えします。

佐藤貴紀
1978年生まれ。白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック顧問獣医師。日本獣医循環器学会認定医。 獣医師によるペット情報を動画配信中! シュガーペット:https://www.youtube.com/watch?v=4sp_caWbwPM&feature=youtu.be

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