混合ワクチン、低い日本の接種率 防げたはずの病気発症率は6割

(写真は本文と関係ありません)
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 混合ワクチンは、狂犬病ワクチンとは違って、狂犬病予防法などの法律的な義務はありません。

 しかし、実際には、感染症の蔓延(まんえん)を予防するため、犬には必要とされています。

 ところが国別に見ると、ワクチンの接種率が違います。

 伴侶動物ワクチン懇話会の調べでは、アメリカ84%、フランス68%に対し、日本は25%。低い接種率が報告されています。

 では、このワクチンで防げる感染症の発生率はどうでしょう。

 地域差があるものの、日本全国の動物病院では約6割で発生が見られているというデータがあります。

 まして免疫力が定まらない子犬は、命を落とす危険性が高いです。そのため、世界小動物獣医師会(WASAVA)のワクチネーションガイドラインは、3回の接種を推奨しています。

 狂犬病ワクチンと混合ワクチンは、大事な予防措置といえるでしょう。

 次回は、混合ワクチンの必要性について述べます。

佐藤貴紀
1978年生まれ。白金高輪動物病院・中央アニマルクリニック顧問獣医師。日本獣医循環器学会認定医。 獣医師によるペット情報を動画配信中! シュガーペット:https://www.youtube.com/watch?v=4sp_caWbwPM&feature=youtu.be

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