エルサレム猫はツンデレ エサが欲しい時だけ現れる
中東の猫マニアに人気の連載「きょうもアラブで猫まみれ」。今回からドバイを飛び出し、イスラエルの猫シリーズが始まります。初回は、ツンデレなエルサレム猫さんです。
シャローム!
みなさんこんにちは、猫上彰です。
長かったラマダンも、終わりが少し見えはじめてきました。日没になった瞬間に、みなさんものすごい勢いで水やら食べ物やらを飲み食べ始めます。しかもそこからが長い!
とある私の行きつけのお店は、朝4時15分まで(!)営業ということで、夜型生活からなかなか抜けられない日々がまだ続きそうです。
今回からはドバイを離れ、イスラエルの猫事情をレポートしていきます。
まずはエルサレムの猫についてです。
みなさんご存じの通り、エルサレムはユダヤ教、キリスト教、イスラム教、3つの宗教の聖地ですね。街のいたるところが世界遺産になっています。
旧市街をはじめとする街並みは、とてもとても美しいです。一方、細い路地や曲がりくねった道、広い公園など、猫にとってこれ以上ない住みやすい環境でもあります。そのため街中には、まあ猫の多いこと!
ただドバイを中心とするアラブの猫と大きく違うのは、みんなとってもシャイなのです。ちょっと目が合っただけで、すぐにとっとこ逃げていってしまいます。こんなに写真撮影に手こずるのは日本以来かもしれません。。。
しかし当方にも、アラブの猫たちとスパーリングを重ねてきた意地とプライド(?)があります。慎重に慎重に、気づかれないように猫たちへと接近していきます。
数日のうちに、だんだんとコツを得てきました。
よくよく観察していくと、普段はとてもシャイな猫たちが「猫なで声」で近寄ってくるところがあります。それがオープンエア席のあるレストランです。
エルサレムはアラブ諸国と違って屋外でもお酒が飲めるので、ビールやワインを飲んでいる人たちを狙って猫たちが寄ってきます。
ただシャイなのは基本的に変わらず、エサらしきものをもらった瞬間にあっという間に姿を消してしまいます...。イスラエルの人は陽気でフレンドリーな方が多いのですが、猫たちは正反対なんだなあと感じました。
エルサレムの猫はツンデレで手ごわい!
それではまた。レヒトラオート!
▼エルサレムにしては人なつっこい、ジオン門にいた猫さん。やはりしっぽが長い!
(猫上彰)
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