譲渡会に“里帰り” ハァハァと震え出すのはトラウマのせい?

麻布十番で行われていた譲渡会の一場面
麻布十番で行われていた譲渡会の一場面

 ハンターと私たち家族を引き合わせてくれた動物愛護団体「the VOICE」さんは最近、毎週日曜日になると、自分たちで開催する以外に、他団体や動物病院とコラボして積極的に譲渡会を行っています。

 実は代表の有動さんから、「時々、ハンター君のお顔を見せてください。励みになるので……」と連絡をいただいていました。いいご縁をいただいていたのに〝里帰り〟させないとは、なんと失礼なことをしていたのか……と猛省。先日、麻布十番で開催された譲渡会にハンターと遊びに行ってきました。

 大きなテントが張られた会場に、いくつかの愛護団体さんがブースを出していて、サークルの中には、多くのわんちゃんや猫ちゃんが。残念ながら、この日は有動さんは欠席だったのですが、the VOICEのスタッフさんにはお目にかかることができました。

 女性スタッフさんの指をペロッとなめたハンターに「すごいね、こんなこともできるようになったの」と喜んでくださった皆さん。本当にありがたいと思うと同時に、急に落ち着きがなくなるハンターのことが気がかりでした。

 ハンターを抱え、他のブースにいるわんちゃんを見に行くと、急にハンターが震え始めました。その震えというのも尋常ではなくて、続いて、舌を出してハァハァし始めました。ハンターが緊張したときの様子です。

 最近は家でも、お散歩中でも、めったに見られなくなった、ハンターのハァハァ。あまりにも様子がひどいので、早々に失礼して、帰路につきました。

 家に戻るまでの車中、夫と「もしかして、ハンターは昔を思い出したのかもしれないね」「だよね。ハンターは有動さんたちに愛されながらも、色々な場所で行われていた譲渡会に出て、何人もの飼い主さんや先住犬ちゃんと〝お見合い〟を重ねてきたんだもんね」と話しました。

 うちの犬は、亡きピンもココもクルマが苦手ではなくて、ピンは、クルマに乗るのが大好きと言っても過言ではありませんでした。

 ココもクルマに乗ると、私の膝の間ですぐに寝てしまって、目的地に着くまで目をさまさないほどです。

 が、ハンターはとくかくクルマが大嫌い。いまだにクルマに乗ると、ハァハァが止まりません。

 もしかすると、それも、度重なる譲渡会への移動が原因となり、トラウマになってしまっているのかもしれない……と思ったら、ますますハンターを大事にしようという気持ちでいっぱいになりました。

 有動さんにハンターを見せに行くときは、何か違う方法を考えたいと思います。

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。『踊る!さんま御殿!!』の構成や、『サンデージャポン』『ドデスカ!+』などのコメンテーターを務める。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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この連載について
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人気放送作家の山田美保子さんが愛犬たちとの日々をつづるブログ。ペット愛好家セレブの御用達グッズなど、芸能界の話題も。
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