アラブ猫のお食事は? みんなでお腹いっぱいに
中東の猫シーンを変える連載「きょうもアラブで猫まみれ」。第八回のテーマは、「お食事」についてです。
アッサラーム、アレイコム!
みなさんこんにちは、猫上彰です。
今月初旬からラマダン(断食月)に入り、日中は外でほとんど人をみかけなくなりました。酷暑の中、歩いているのは学生の私くらいです...。
街には日没後に取る夕食「イフタール」の宣伝がちらほらと見受けられます。

パキスタン人のタクシーの運転手は「もうイフタールっていう文字を見るだけで、よだれが出てくるんだよね」と楽しそうに語っています。
今回のテーマは「アラブ猫のお食事」です。
以前にも書きましたが、中東の人は猫好きで、家で猫を飼っている人が結構います。猫まみれの我が家の話をすると、目をらんらんと輝かせて「ウチの猫はね...」と、話が止まらなくなることが多々あります。空前の猫ブームの日本よりも猫を飼っている比率は多いのではないかと思います。
一方、犬を飼っている人はさほど多くありません。欧米の人が多く住むマリーナ地区や海沿いで犬の散歩をしている人をちらほら見かけるくらいです。野良犬には今まで一度も会ったことがないですね。
そういった訳で、ハイパーマーケット(スーパーのもっと大きいやつ)のペットフードコーナーは、猫びいきな品ぞろえとなっています。

しかも同じ商品でも種類がかなり豊富で、グルメなアラブ猫さんもきっと満足していることと思われます。
我が家の猫たちもみな食欲旺盛なので、食費だけですごい金額になってしまいます。ウチのオーナーは「私たちは猫たちのごはんのために働いているのよ!」といつも自嘲して言いますが、まさにそんな感じです。
7キロある大きなエサの袋が、1日1つ消えていきます...。
エサの買い出しは2週間に1度、特売をしている店をネットで探してまとめて買ってきます。毎回、我が家のランドクルーザーが傾くほどの量を買うので、お店の人があ然としながら見送ってくれます。家の倉庫に運ぶのは私の仕事なので、だいぶ腕に筋肉がつきました...。
もちろん我が家の猫だけでなく、近所の子たちもひょっこりと食べに来るのでそんな量になるのですが、オーナーは「いいじゃないの、みんなおなか空いているんだから」と気にするそぶりもありません。
猫さんたちは毎日ご飯が食べられる幸せをかみしめながら、ゆっくり食べてくださいね!
それではまた。マアッサラーマ!
(猫上彰)

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