涼しい地下鉄駅で猫ゴロゴロ メトロ猫
中東の猫業界に新風を送り込む新連載「きょうもアラブで猫まみれ」。第五回のテーマは「メトロとねこ」です。
アッサラーム、アレイコム!
みなさんこんにちは、猫上彰です。
万国共通で猫は涼しいところを見つけるのがものすごく上手ですよね。特に中東の猫は一段とうまいなあと思います。風が入ってくるところ、日陰のところ、冷たいところをうまく見つけて猛烈な暑さをしのいでいます。
さて、きょうのテーマはメトロについてです。
ドバイは圧倒的な車社会なのですが、メトロ(といってもほとんど地上を走行)も2路線走っています。日本企業が中心となって作ったもので、2009年に最初の路線が完成しました。料金は初乗り3ディルハム(約90円)からと、とてもリーズナブル。朝晩は車の渋滞が特にひどいので、ほぼ定刻通りに走るメトロはかなり役に立っています。
ご存じの通り、外はとても暑く、日中歩くのはかなりしんどいです。その一方でメトロの駅構内や車内はガンガンに冷房が効いており、半袖で乗るとむしろ寒いくらいです。このギャップに慣れるのが結構難しいです。
もちろん中東の賢い猫たちが、そのことを知らないはずがありません!駅が涼しいぞ、というのは彼らも知っていて、駅のまわりには結構猫がいます。
先日、涼しい駅構内にちゃっかりとたたずむ猫を発見しました。
メトロのUNION駅出口付近で堂々とくつろぐ猫さん。飼い猫は避妊・去勢をすると耳の先をカットする習慣がドバイにはあるので、そうじゃないということはきっと野良猫なのかなあと思います。が、それにしても大胆...。
ここUNION駅は2路線がクロスする主要駅なので、かなりの人が猫のまわりを通っていきますが、全くおかまいなし。ときおりウトウトとしていました。
しばらくすると駅員がやってきて外に出そうとしましたが、抵抗し、しまいにはゴロゴロと転がってダダをこねはじめました。
これには通りがかりの人たちも大爆笑。駅員の方も「まあ仕方ないかあ」と言いながら、あきらめて帰っていきました。
以前にも書きましたが、ほとんどのドバイの人は猫に優しいです。猫たちもそれをわかっていて、あまり人見知りせずに積極的にからんできます。
なんだかドバイの猫って幸せだなあと改めて思った出来事でした。
それではまた、マアッサラーマ!
(猫上彰)
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