犬猫にも花粉症 知らない飼い主が半数
スギ、ヒノキ、コナラと、次々に風に乗って花粉が襲ってくる春は、花粉症持ちにはつらい季節だ。人ばかりでなく、実は犬や猫も花粉症にかかる。だが、その事実を知らない飼い主が約半数もいる--こんな結果が、ペット保険大手「アイペット損害保険」の調査で分かった。
20代以上の犬猫の飼い主562人に、3月初旬、インターネットで聞いた。有効回答は538。
ペットも花粉症にかかる可能性があることを知っているか、との質問に「知っている」と答えた人は48.3%。うち、何らかの対策をしていたのは64%。具体的には、「(外出から帰ってきたら)家に入る前に、ブラッシングをするか体を拭く」が54%、「空気清浄機を使う」が46%、「ペットの外出時間を普段より短くする」が37%、「ペット用のゴーグルや洋服を着せる」が32%だった。
特に犬の飼い主の場合、花粉が多く飛ぶ日は、少ない日に比べて散歩時間を短くする傾向にあり、「10分未満」で済ませる人が2割近くに上った。人と同様、花粉の付着を防ぐ、着いた花粉を家に持ち込まない、家では空気清浄機を使う、といった対策を取っていることが分かる。
ところで、犬猫は花粉症になると、どんな症状を表すのだろう。目の周りが赤くなったり、必要以上に体をなめたり、飼い主の帰宅時にかゆがったりする場合は要注意だと、アイペットの長尾麻矢獣医師は指摘する。
「これらはアレルギーに特徴的な症状です。こうした症状とともにくしゃみや鼻水の頻度が増えたり、季節によって悪化したりするようなら、花粉症を疑う必要があります。目や鼻に症状が現れる人とは違って、犬や猫の場合は皮膚に症状が現れやすいので、皮膚の異常に気を付けてください」
一方、人に多いくしゃみや鼻水の症状だけでは、花粉症とは言えないという。「くしゃみや鼻水はハウスダストが原因の可能性も少なくありません。ただし、花粉症とは言い切れないものの、何らかの異物に対する反応なので、注意が必要です」と話す。いずれかの症状があるなら、動物病院で受診することを勧めている。
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