「犬の佳族」さん やはり家族はこちらにお任せ

「犬の佳族」でシャンプーをされ、暴れるハンター
「犬の佳族」でシャンプーをされ、暴れるハンター

ピンも「犬の佳族」に通っていた
ピンも「犬の佳族」に通っていた

 ピンが「生まれて初めて飼う犬」だった私は、犬に関する知識を全く持っていませんでした。そのため、ピンを迎えてからは〝お勉強〟の日々が始まりました

 関連の本や雑誌を買いあさったり、トレーナーさんに来てもらったり、しつけ教室に通ったりするなか、近所にあった「犬の佳族」さんというショップに出会いました。

 ここには看板犬の「もんじ」くん(フレンチブルドッグ)がいて、犬が苦手なピンも、なぜか、もんちゃんのことは大好きでした。時々、一緒に遊んでもらっていました。

 もんちゃんは本当に人格者(犬格者?)で、静かで優しくて……。もんちゃんが亡くなったとき、私は真っ先にお花を持って、お線香をあげに行ったほどです。

 ココが来てから、ピンと一緒にシャンプーしてもらったり、数時間、預かってもらったりすることもありました。驚いたのは、当時、家ではそんなに仲良くはなかったピンとココ(というか、ココにくっつかれるとピンは明らかに迷惑そうだったのです)を犬の佳族さんのスタッフのお姉さんが、「ホントに仲良しですよね。ピンちゃんがお姉さんとして、ココちゃんを守っているみたいな気がします」と言ってくださったこと。そこでもまたピンは人格者だったワケですが、「仲がいい」というのはうれしい発見でした。

 そのように、文字通り、〝佳族(家族)〟のようなお付き合いをしていたお店が、都合で、少しだけ遠くに引っ越してしまったのです。

 我が家の周りは犬を飼っているお宅がとても多く、犬の佳族さんにお世話になっている人がたくさんいました。

 その後、また近所に別の犬関連のショップができたのですが、ものすごく狭いスペースに、決して大げさではなく、大型犬、小型犬を含めて15匹ほどがひしめき合っているのを見るにつけ、「ここはちょっと違うかも……」と私は1度も利用したことがありませんでした。

 ハンターを迎えて1カ月ほどが経ったとき、久しぶりに、ちょっと遠くなってしまった犬の佳族さんにシャンプーと爪切りをお願いしたところ、なじみのスタッフさんがクルマで送り迎えをしてくれて、ハンターも何とかシャンプーを済ませることができました。

 聞けば、顧客の多くが件の劣悪ショップを利用したそうですが、「8割ほどがまた戻って来てくれた」とのこと。多少遠くなっても、大事な家族のことは、気心の知れた、キチンとしたショップにお願いしたい……と皆さんが思ったということです。

 その犬の佳族さんにハンターをまたお願いしてきました。「前回よりはちょっと慣れてくれた」そうですが、「やっぱり、おひげは切らせてくれませんでした」

 !!!

 ピンもココもたくさんお世話になった犬の佳族さん。〝三度目の正直〟に期待しています。

山田美保子
1957年生まれ。青山学院大学卒業後、ラジオレポーターを経て、放送作家、コラムニストなどを務める。『踊る!さんま御殿!!』の構成や、『サンデージャポン』『ドデスカ!+』などのコメンテーターを務める。ほかに雑誌、新聞、WEBに連載多数。

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この連載について
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人気放送作家の山田美保子さんが愛犬たちとの日々をつづるブログ。ペット愛好家セレブの御用達グッズなど、芸能界の話題も。
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