健康医療相談

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相談・獣医師回答・コメント

質問主


大学病院で犬の副鼻腔腺癌と診断されました。余命は3か月。ステージ4です。放射線治療を勧められていますが、あくまで延命処置であり、完治は難しいとのことです。すでに両目は腫瘍に圧迫されていて見えない様子です。超音波乳化吸引装置で腫瘍を吸い出して、抗がん剤を投入する方法なら高齢でもできないだろうかと探しています。

日時2019-09-13 23:05:13

専門の獣医師からの回答

 「鼻腔内腫瘍に対して超音波吸引装置を用いて治療した犬の9例」という報告(インターネット上で公開されています)があります。9例の内訳は、ステージ1の鼻腔腺癌が2例、ステージ2の鼻腔腺癌が5例、ステージ3の未分化癌が1例、ステージ4の非上皮性悪性腫瘍が1例です。良好な経過が認められているのは、何れもステージ2までの鼻腔腺癌で、ステージ3、4のように進行した症例、病理組織検査で鼻腔腺癌でない症例、高悪性度の腫瘍の場合は、本法の適応から外れる可能性があり、注意が必要であると推察されています。副鼻腔腺癌に対しての効果は不明ですが、ステージ4ということでしたら、本法の適応から外れる可能性が高いように思われます。

日時2019-09-20 01:40:56